東京にはたくさんのVR体験施設がオープンしていますが、大阪・京都・兵庫といった関西エリアにも続々と出てきています。手や体を動かしてゲームの世界に入り込んでプレイできるものもあれば、VR空間内で通常では味わえないような体験ができるものもあります。
そこで、大阪・京都・兵庫のおすすめVR体験アトラクション・テーマパークを10施設ご紹介します。
大阪のVR体験アトラクション5施設
関西最大の都市である大阪はVR体験のできる施設も増え始めています。東京にある施設の支店のほかにも、東京とは異なる地域性を生かしたVRコンテンツを体験できる施設もあります。近くの方はもちろん、遠くの地域に住んでいる方も大阪観光の際に寄ってみる価値のある施設が多くあります。
VR ZONE Portal(namco梅田店)
最初に紹介するのはVR ZONE Portal(namco梅田店)です。名前からも分かる通り、東京のVR ZONE SHINJUKUの支店です。
体験できるアクティビティは3つと、新宿の本店に比べると少ないですが、アクティビティの品質は全く変わりません。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)には本店同様HTC Viveを使用しており、非常に高精度なVR体験が可能です。
体験可能なアクティビティは「VRシネマティックアトラクション アーガイルシフト」、「ホラー実体験室 脱出病棟Ω(オメガ)」、「ガンダムVR ダイバ強襲」の3つです。
アーガイルシフトでは美少女キャラクターと一緒にロボットに搭乗し、敵を倒しながら進むアトラクションが体験できます。しかし、一番の魅力はロボットではなく隣の美少女キャラクターで、露出度の高い服装をしていることもあり、男性には嬉しくも恥ずかしい体験になるかもしれません。
脱出病棟はホラーVRで、ゾンビの徘徊する廃病院の中を罠にはまらないよう、車いすに乗って移動しながら脱出を図るゲームです。VRでしか体験できない圧倒的な恐怖を体感できます。待ち時間には体験中の方の悲鳴が聞こえて来るでしょう。基本的には2人、もしくは4人での体験となりますので、体験の際には複数人で来場してください。
ガンダムVR ダイバ強襲では、ガンダムの掌の上で迫力の戦闘を体験することができます。巨大ロボットから繰り広げられ様々な攻撃を受ける間、ガンダムの指にしがみついて振動や衝撃に耐え抜いてください。
アクティビティは全て1回1,000円で楽しむことができます。3つ体験しても3,000円ですので是非すべてのアクティビティを体験してみてください。
脱出病棟のみ複数人プレイのゲームで、残り2つは1人用アクティビティですので、脱出病棟を体験する場合は2人以上、体験しない場合は1人でも大丈夫です。
営業時間は以下の通りです。深夜まで営業していますので、朝一や夜遅い時間など、人の少ない時間帯に行くとスムーズに体験ができるでしょう。
- 平日…10:00~25:00
- 土日祝……09:00~25:00
【参考記事:新宿の日本最大級VR施設「VR ZONE SHINJUKU」を体験!】
タイトーステーション大阪日本橋店
続いて紹介するのはタイトーステーション大阪日本橋店です。ここにはコーエーテクモが2017年に発表し、同年12月から導入されたVR筐体「VR SENSE」が設置されています。
「VR SENSE」はPlayStation VRとPlayStation Camera、コントローラーにPlayStation4のDUALSHOCK4を使用したVR体験マシンです。「スパークリングブルー」と「スパークリングシルバー」の2種類があり、それぞれ体験できるアクティビティが異なります。片方だけで3種類のアクティビティが体験できますが、タイトーステーション大阪日本橋店にはどちらも設置されているため合計6種類のアクティビティを体験可能です。
「ブルー」では、乙女ゲーム「ときめきレストラン☆☆☆」に登場するアイドル「3 Majesty」と「X.I.P.」のライブイベントにペンライトを持って参加できる「3 Majesty×X.I.P.DREAM☆LIVE」、少女編と少年編の二つのストーリーで廃校から脱出する恐怖体験ができる「ホラーSENSE~だるまさんがころんだ~」、3D再現された戦国時代の城下町や城内、戦場をジェットコースターで滑走していく「超 戦国コースター」の3種類が体験できます。
「シルバー」では、人気ゲーム「三國無双」の世界で剣や弓を使って敵をなぎ倒していく爽快アクションゲーム「超 真三國無双」、競馬のジョッキーになって、リアルな風や雨、馬の動きを体験しながらレースでの勝利、ダービー制覇を目指す「GI JOCKEY SENSE」、格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE」の女性キャラクターと南国でバカンスを楽しむことができる「DEAD OR ALIVE Xtreme SENSE」の3種類が体験できます。
VR SENSEの体験料金は1プレイ800円です。コンテンツ体験時間は6分~9分程度で、待ち人数が多くなければ、待ち時間15分程度で体験できるでしょう。
すべてのコンテンツが1人用ゲームなので、複数人で行く必要はありません。営業時間は10:00~24:00とかなり長く、年中無休です。
香りや暖冷機能、ミスト機能など、家でPlayStation VRをプレイするよりも多くの感覚を楽しめるVR体験が可能です。ぜひVR SENSEを体験してみてください。
【参考記事:コーエーの五感を刺激する体験型VRマシン「VRセンス」とは?】
SEGA VR AREA ABENO
SEGA VR AREA ABENOでは、東京ジョイポリスでも体験できるZERO LATENCY VR「ZOMBIE SURVIVAL」(ゾンビサバイバル)を体験することができます。ヘッドマウントディスプレイとバッグパックと銃を装備してVR空間内で迫りくるゾンビを倒していくフリーローム・マルチプレイ型のVRアトラクションです。
1人でも体験できますが、最大6人での協力プレイが可能なので、大勢で行った方が楽しめるアトラクションといえるでしょう。プレイ時間はゲーム前のブリーフィングを含めて約30分と、体験施設のVRアクティビティとしては長丁場です。待ち時間には十分気をつけてください。
営業時間は10:00~21:00で、1プレイ2,000円です。現金支払いのみなので注意してください。プレイ受付は当日のみ可能で予約はありません。
USJ「ファイナルファンタジーXRライド」(期間限定)
関西最大のテーマパークといっても良いユニバーサルスタジオジャパンでは、2018年6月24日までの期間限定で、人気ゲーム「ファイナルファンタジー」の世界を体験できるアトラクションが体験できます。
次元を飛び越える力を持った「ユニバーサルクリスタル」の実験に参加し、「ファイナルファンタジー」シリーズのいくつもの世界を駆け抜け、チョコボと並走したり、人気モンスターに遭遇したり、美しいミッドガルの世界を体験したりすることができます。
ユニバーサルスタジオジャパンの技術がふんだんに盛り込まれており、映像の美しさだけでなくライド系アトラクションならではの重力感覚で圧倒的な没入感を感じることができます。評判も非常に良く、ファイナルファンタジーシリーズをよく知らない方でも十分楽しめるアトラクションとなっています。
営業時間は日によって少しずつ異なります。概ね9:00もしくは9:30分に開園し、20:30もしくは21:00に閉演します。曜日によって決まっているわけでもありませんので、公式サイトから営業時間を確認しておいてください。
入場チケットである1Dayスタジオパスの販売価格は以下の通りです。
- 大人(12歳以上)…7,900円(税込)
- シニア(65歳以上)…7,100円(税込)
- 子ども(4~11歳)…5,400円(税込)
仁徳天皇陵古墳VRツアー
堺市博物館の特設コーナーで、上空300メートルからドローンで撮影した百舌鳥古墳群を眺めるVR体験ができます。上空からの風景だけでなく、約1600年前の古墳の姿や、入ることのできない古墳内の石室などもCG技術によって再現されており、時代や場所を飛び越えることのできるVRならではの体験が可能となっています。
VR体験施設では13歳以上しか体験のできないところも多いですが、ここでは7歳以上から体験が可能です。子どもの歴史学習の場としても非常に良いでしょう。
営業時間は10:00、10:40、11:20、13:00、13:40、14:20、15:00、15:40、16:30と1日に9回の体験時間があります。第一月曜日と年末年始は定休日なので気をつけてください。少人数の場合は予約なしでも体験可能ですが、10人以上の団体の場合は予約必須となります。
料金は博物館常設展観覧料込みで、中学生以上800円、7歳以上の小学生500円です。
京都のVR体験アトラクション3施設
日本の代表的な観光地である京都にもVR体験ができる施設はあります。古き良き日本文化を体現する街並みの中で最新技術を用いた体験をするのも良いものです。京都でしか体験できないVRコンテンツも複数あるので、VRに関心がある方は要チェックです。
NINJA VR KYOTO
京都の商店街の真ん中で忍者修行の体験ができるVRアクティビティです。体験内容は大人用と子ども用に分かれており、家族旅行で京都観光をする際にみんなで楽しむことのできるコンテンツです。ヘッドマウントディスプレイにはルームスケール体験に対応したHTC Viveが使用されており、小さなお子様でも安全にVR体験ができるようになっています。
現実世界での修行体験とVR体験の両方を体験できる「フルアトラクション」とVR体験のみができる「VRアトラクション」の2種類の体験が可能です。
フルアトラクション | |
大人用 | 子供用 |
|
|
5,500円 | 3,500円 |
VRアトラクション | |
大人用 | 子供用 |
|
|
3,000円 | 2,000円 |
営業時間は11:00~21:00で、火曜日は休業日です。体験は要予約となっています。
THE 3RD PLANET BiVi京都二条店
THE 3RD PLANET BiVi京都二条店ではアミューズメント施設用筐体型VRプラットフォーム「V-REVOLUTION」を体験することができます。V-REVOLUTIONは現在THE 3RD PLANET BiVi京都二条店にしか設置されていないため、ここでのみ体験可能です。
配信ゲームは「脱出大作戦!〜豪華客船から宝石を奪え!〜」、「妖怪探偵倶楽部」、「DEATH・GAME」の3種類です。
「脱出大作戦!〜豪華客船から宝石を奪え!〜」は1人プレイの謎解き系脱出ゲームで、タイムリミットまでに豪華客船から宝石を盗み出すミッションをクリアしてください。
「妖怪探偵倶楽部」は1人プレイのアクションゲームです。夜道を徘徊する妖怪たちの姿を写真に収めてください。妖怪たちは邪魔をするためカメラのバッテリーを盗もうとしてくるので、盗まれる前に撮影をしてください。
「DEATH・GAME」は2人プレイのホラー脱出ゲームです。殺人鬼のトラップで密室に閉じ込められてしまったプレイヤーが制限時間内に脱出を目指すゲームです。2人で協力することもできるし、だまして自分だけ脱出することもできます。どちらの選択をするか決められる面白さがあります。
営業時間は9:00~24:00(年中無休)です。体験に予約などは特に必要ありません。
THE VR ROOM KYOTO
京都のVR体験施設として最後に紹介するのは、VRとカフェのコラボをコンセプトとして2018年5月16日にオープンするTHE VR ROOM KYOTOです。
コンクリートの無機質な壁にプロジェクションマッピングでキャラクターが映し出される店内でVR体験もできる不思議な空間が生まれそうです。
VRだけでなくメニューも現在TwitterなどのSNSで公開され始めています。IIAC(イタリア国際カフェテイスティング協会)認定のバリスタが提供するエスプレッソやラテアートチャンピオンである大西剛バリスタが監修したラテアートも用意されています。
兵庫・神戸のVR体験アトラクション2施設
最後は兵庫・神戸のVR体験施設を紹介します。すっかりおなじみのVR ZONEの支店に加え、文化財のVR動画を楽しめる施設もあります。ゲームセンターだけでなく、文化的な施設でのVR体験コーナーも増え始めており、楽しく歴史を学ぶことができるでしょう。
VR ZONE Portal(namcoイオンモール神戸南店)
神戸のVR体験施設1つ目はVR ZONEの支店であるVR ZONE Portal(namcoイオンモール神戸南店)です。大阪の項では梅田店を紹介しましたが、梅田店とは違うアクティビティが楽しめます。
「ホラー実体験室 脱出病棟Ω(オメガ)」と「VRシネマティックアトラクション アーガイルシフト」は梅田店と同じですが、「マリオカート アーケードグランプリVR」、「急滑降体感機 スキーロデオ」の2つがこちらの支店では体験できるようになっています。
「マリオカート アーケードグランプリVR」は大人気ゲームシリーズ「マリオカート」のVR版で、おなじみのキャラクター達とともにマリオカートのコースを走ることができます。アイテムの使いどころやドッスン、巨大パックンフラワーといったお邪魔キャラの迫力も体感できるのはVRならではです。みんなで楽しめるアクティビティなのでぜひ、仲間たちと参加してみてください。
「急滑降体感機 スキーロデオ」は専用のスキー体感マシンで、雪山の急斜面を猛スピードで滑り降りてゴールを目指すVRゲームです。慣れないうちは崖から転落してしまうこともあり、ゲームの中とは思えないほどの死の恐怖を体感できます。非常に操作が難しく、初見でクリアできる人も少ないようですが、リアルさはピカイチのアクティビティです。その恐怖感からか、脱出病棟のようなホラー体験ではないのですがよく悲鳴が聞こえてきます。
各アクティビティの体験料は、梅田店と同じく1つにつき1,000円です。営業時間は10:00~21:00ですが、VR ZONE Portalの最終受付は20:30になります。
人気のショッピングモールということもあり、休日は混雑が予想されますので、待ち時間なしで体験したい方は平日の夜間などの比較的空いている時間帯に行くと良いでしょう。
丹波篠山デカンショ館
最後に紹介するのは、丹波篠山の歴史、文化、特産品などを見ることのできる施設「丹波篠山デカンショ館」です。一見VRには関係がなさそうですが、ここではVR、AR技術を使って郷土文化を紹介するコンテンツが用意されています。
バーチャルデカンショ踊りブースでは、AR(拡張現実)を利用して「デカンショ踊り」が現実世界に浮かび上がり、タブレット操作で夏に行われる「デカンショ祭」を体験することができます。
また、VR望遠鏡コーナーでは、篠山市の構成文化財についての動画(約4分40秒)を見ることができます。この体験では鳥になって上空から丹波篠山の自然や風土を感じることができます。
地元の文化を体験できるVRコンテンツは教材としても非常に優秀で、多くの学生がこの施設を訪れてVR、ARを楽しんでいるようです。ゲームとは一味違った体験が可能ですので、ぜひ一度訪れてみてください。
開館時間は9:00~17:00で、受付終了は16:30です。祝祭日以外の月曜日と年末年始(12/25~1/1)は休館日ですので気をつけてください。入館料は大人300円、高校・大学生200円、小学生100円となっています。
まとめ
VRが体験できる施設は全国に徐々に増え始めてきています。特筆すべきは博物館などの文化施設でも体験できる場所が増えてきていることです。特に関西には日本の歴史を体験できる地域が多く、VRとの相性が良い地域といえるでしょう。関西にお住まいの方はもちろん、観光で訪れる方も一度VR体験施設を訪れてみてください。