HTC ViveはVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)の代表格

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HTC ViveはPCに接続して使用する、Oculus Riftと双璧をなす代表的なVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)です。解像度が高く、体を動かしながらのルームスケールでのVRゲームを体験できます。

HTC Viveについて、価格や購入方法、設置・セットアップ方法、必要なPCスペックなどについて説明し、新型の「Vive Pro」についてもご説明します。

HTC Viveとは

HTC Vive / © HTC Corporation

HTC ViveはPC用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の代表でもあるVR機器です。価格は他のHMDに比べてやや高めですが、非常に没入感が高く、代表の名に恥じないスペックを誇るHMDです。

Oculus Riftと双璧をなすハイエンドヘッドマウントディスプレイ

代表的なPC用HMDは2つあります。本記事で紹介するHTC Viveと、VRブームの火付け役ともなったOculus 社のOculus Riftです。

Oculus Rift / © Oculus VR, LLC.

価格はOculus Riftの方がやや安くなってはいますが、少しサイズが小さく、メガネ着用のままでは装着が難しいなどの難点もあります。一方HTC Viveはメガネ装着のままでも基本的には装着可能です。とはいえ、HTC ViveとOculus Riftで解像度や視野角などのスペックに大きな差があるわけではありません。

HTC ViveとOculus Riftの大きな違いの一つはプラットフォームでしょう。ゲームプラットフォームのSteamはどちらも対応していますが、Oculus RiftはOculus Store、HTC ViveはVive Portなど、それぞれ固有のプラットフォームでVRコンテンツを楽しむことができます。

どちらもハイエンドと呼ばれており、高精度なVR体験が可能です。どちらを選ぶかはそれぞれ好みの分かれるところでしょう。今回紹介するのはHTC Viveですが、Oculus Riftも非常に良いHMDです。

【参考記事:Oculus RiftはVRブームの火付け役となったHMD

ルームスケールでのVR体験が可能

© HTC Corporation

HTC Viveは高いトラッキング技術により、体験者の動きに対応したルームスケールでのVR体験が可能です。大きな動きを伴うことで、VRゲームへの没入感をより高めることができます。

VR体験中は現実世界の障害物が視界に入らないため、あまり大きく動くと壁や家具にぶつかってしまうなどの危険を伴います。HTC Viveにはこの問題の解決策として、現実世界での動作可能範囲を設定しておく「Chaperone(シャペロン)」と呼ばれるシステムを導入しています。VR内でその範囲から出そうになると警告をしてくれます。このシステムによって現実世界で何かに体をぶつけてしまう不慮の事故を防ぐことができ、思う存分動き回ってVRゲームを楽しむことが可能となります。

HTC Viveは上記のようにルームスケールでのVR体験に非常に適しているため、VR ZONE SHINJUKUなど、多くのVR体験施設で使用されています。体験施設では各コンテンツで広めのスペースを取っておくことで体験者が思う存分動けるようになり、没入感の高い体験が可能になっています。そのときに使うHMDは高いトラッキング技術で体験者の動きに対応できるHTC Viveであると非常に都合が良いのです。


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HTC Viveで遊べるゲーム

HTC ViveでのVRゲームのほとんどはSteamのゲームソフトを用いることになります。PCのVRゲームと言えばSteamですので、HTC Viveの購入とSteamへの登録はセットと言っても良いでしょう。

Steamのゲームは非常にたくさんありますが、HTC Viveでは、オンラインで世界中のユーザーと6種類のVRゲームを楽しめる「Rec Room」や、VR空間内で空中にお絵かきができる「Tilt Brush」、「RawData」などの銃や剣を使って敵を倒していくアクションゲームなどVRならではの臨場感と迫力のあふれるゲームが楽しめます。

HTC Viveの価格・購入方法

HTC Viveの価格は、本体(付属品同梱)のみ購入の場合は64,250円(税抜)です(2018年4月現在)。また、最新版でプロ仕様のVive Proは、94,000円(税抜)で近日発売予定です。

本体以外にオーディオストラップやトラッカーなどの付属品を購入する場合は本体価格にさらに数万円の費用がプラスされます。

HTC Viveの転売は禁止されており、転売品は製品保証されませんので購入時はご注意ください。


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HTC Viveの設置・セットアップ

HTC Viveを購入したら接続、設置とセットアップが必要となります。ルームスケールでのVR体験が可能なHTC Viveは非常に高度な技術を使用していますので設置も大掛かりなものになります。

コントローラーなどの初期セットが多数

© HTC Corporation

HTC Vive本体を購入すると、ヘッドセットのほかにも多くの付属品が同梱されて付いてきます。VR専用に設計されたワイヤレスコントローラー2台、ベースステーション2台、イヤホン、ケーブルなど同梱の付属品だけでVR体験ができるよう、機器が一式用意された状態で手元に届きます。

十分なプレイエリアのスペース確保が必要

ルームスケール設定の例 / © HTC Corporation

本体が届いたら早速設置に取り掛かるのですが、ルームスケールでのVR体験をするということはそれだけ広さも必要になるということです。決して安い買い物ではないので、VRをやるだけの場所が確保できるかどうかは購入前に必ず確認しておいてください。

ではどの程度の広さが必要になるかというと、最低でも2m×2mです。このスペースが自分の行動可能範囲となり、コントローラーを持った腕を振り回しても大丈夫なことを確認しておかなければなりません。よりアクション性が高く動きの大きいゲームをプレイするのであれば、安全を考え、3m×4m程度の広さがあると良いでしょう。

なお、座ったまま、または歩き回らず立ってプレイする場合は、スペースの要件はありません。

座り・立ち姿勢設定の例 / © HTC Corporation

ベースステーションの設置とPCへの接続

ベースステーション / © HTC Corporation

スペースの確保ができたら、いよいよ設置に取り掛かります。

設置の際に肝となるのはベースステーションです。ヘッドセットとコントローラーに信号を送るセンサーとなるため、自分の頭よりも高い位置に設置する必要があります。ベースステーションの設置前にVR体験を座って行うのか、立って行うのか決めておきましょう。プレイエリアのどちらかを設定する必要があります。

ベースステーションは部屋の対角線に設置する必要があります。ベースステーションを取り付ける際には、三脚、ライトスタンド、突っ張り棒などを使用するか、安定した台に設置する必要があります。不安定な場所への設置や不安定な取り付け方法での設置はしないでください。

ベースステーションそのものは無線で反応しますが、電源は有線接続の必要があります。電源ケーブルは3mの長さがありますが、立ってVR体験をする場合はベースステーションの位置が2m程度の高さになると思いますので、コンセントが近くにあることも確認しておきましょう。

また、HTC Vive本体以外にもデバイスとなるPC周りに電源が多く必要になるので延長コードも用意しておいた方が良いです。

ベースステーションを接続し終えたら、ヘッドセットをPCに接続し、VR環境が整います。くれぐれもVR体験中にケーブルにひっかからないよう配線には十分に気を付けてください。

PCを起動し、Viveをセットアップ

HTC Viveの設置が完了したら、次にセットアップを行います。PCを起動して、VIVE設定をダウンロード、実行します。Steamなどの必要なソフトウェアをインストールすると、画面に設定手順が表示されるので、それに沿ってVIVEハードウェアの設定を行います。

初回起動時はルームスケール設定がされていないのでSteamVRで利用不可と表示されます。そのときにヘッドセットとベースステーション2つが認識されていることを確認できます。

問題が無ければ、コントローラーのペアリングを行い、接続に問題が無いことが確認出来たら、ルームセットアップを行います。このとき、セットアップ手順が指示されますので、それに沿って部屋の障害物などの片付けや床の位置のキャリブレーションを行ってください。

ルームスケールのセットアップが完了したらヘッドホン(イヤホン)の確認が行われます。その後は表示される手順に従ってルールや操作説明がされます。それが終了すればいよいよVRの世界に旅立つことができます。

HTC Viveの使用に必要なPCスペック

VRコンテンツは非常に高度な技術を用いていますので、要求されるPCスペックも高いものとなります。予算との相談にはなりますが、ゲーミングPCなど可能な限りスペックの高いPCを用意しておいた方が良いでしょう。

必要スペックはHTC Viveの公式サイトで確認することができます。また、同ページから動作確認を行うこともできます。お持ちのPCがHTC Viveの動作環境に堪えるものかどうか忘れずに確認しておきましょう。

<必要動作環境>

GPU NVIDIAGeForce GTX 970、AMD Radeon™ R9 290 の同等品またはそれ以上
CPU IntelCore™i5-4590/AMD FX™ 8350 の同等品以上
Memory 4 GB 以上
ビデオ出力 HDMI 1.4、DisplayPort 1.2 以降
USB ポート 1x USB 2.0 以上
オペレーティングシステム  Windows 7 SP1、Windows 8.1 以降、Windows10


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HTC Viveの周辺機器

HTC Viveは本体に同梱されている機器だけでもVR体験をすることはできます。しかし、より没入感を求めたいという方は周辺機器をそろえると良いでしょう。当然費用はかかってきますが、VR体験の精度を大きく高めてくれるので、それだけの価値があるものです。

Vive デラックスオーディオストラップ

Vive デラックスオーディオストラップ / © HTC Corporation

最初に紹介する周辺機器はVive デラックスオーディオストラップです。HTC Vive本体とヘッドホンを一体化し、調節時の手間も大きく軽減できる周辺機器になっています。HTC Vive本体に同梱されているイヤホンを装着する際の手間がなくなるので、非常に便利です。イヤホンよりも快適に360度音響を生じさせ、VR体験をさらに楽しむことができます。

価格は12,500円(税抜)と少し高く感じるかもしれませんが、値段以上の活躍をしてくれるでしょう。Vive Proでは使用できないので注意してください。

Vive Tracker

Vive Tracker / © HTC Corporation

続いて紹介するのはVive Trackerです。通常「トラッカー」と呼ばれており、ものに取り付けることでそのものの位置を正確にトラッキングできるようになる製品です。後に紹介する周辺機器の汎用ラケットや卓球ラケットに装着して使うことができます。これを付けた道具を使えるようになると、VR内で可能になる動作が非常に多くなります。

価格は12,500円(税抜)です。非常に人気のある周辺機器で、2018年4月現在は在庫切れとなっており、入荷待ちの状態です。購入の際には公式サイトで在庫状況を確認する必要がありますので気を付けてください。

汎用ラケット

汎用ラケット / © HTC Corporation

ここからは少し変わった周辺機器を紹介します。汎用ラケットは先ほどのVive Trackerを中心部分に取り付けることで各種ラケット、ゴルフクラブ、剣など棒状のアイテムとしてVR体験中に使用することができます。
特にVRゲーム体験中に没入感を大きく高める周辺機器ですが、Vive Trackerと必ずセットで使う必要があるので、トラッカーの購入も忘れず行ってください。
汎用ラケット単体での購入価格は4,500円(税抜)です。

卓球ラケット

卓球ラケット / © HTC Corporation

最後に紹介するのは卓球ラケットです。汎用ラケット同様、Vive Trackerとセットで使用することでVR内の卓球ラケットやしゃもじとして使うことができます。汎用ラケットにくらべて用途がやや特殊ですが、適切な道具として使ったときの精度は非常に高いものとなります。
価格は4,500円(税抜)です。

Viveの新型「Vive Pro」

2018年1月にHTCはViveの新作であるVive Proを発表しました。HTCは史上最高のVR体験ができると豪語しており、企業などでVR体験をするプロフェッショナルや、最高品質のVR体験を求めるユーザーのニーズに応えて生まれた製品です。そのスペックはHTC の言う通り、Viveの完全上位互換となっています。

解像度の向上

Vive ProではVR体験の向上に欠かせない要素である解像度の改善がされています。Vive Proのディスプレイ解像度は2880×1600(片目1440×1600)となっています。HTC Viveの解像度が2160×1200(1080×1200)だったことから、解像度が大きく向上していることがわかります。

VR空間内で見る映像がかつてないほど色鮮やかで、美しい景色となっているでしょう。

オーディオ機能の向上

Vive ProはViveと異なり、高性能ヘッドホンと一体となっているため、周辺機器のデラックスオーディオストラップなどを購入する必要がありません。没入感抜群の360度立体音響が体感できます。

また、マイクにはデュアルマイクが使用されています。ノイズキャンセルだけでなく、アラートモードや会話モードなどの機能も付いており、非常に円滑なコミュニケーションが可能です。

使用時の快適感アップ

使用時の快適さも従来のHTC Viveを多くの点で上回っています。例えばフェイスクッションとノーズパッドが外からの光の侵入を防ぐように設計されており、よりリアルな体験が可能です。

また、Vive Proは人間工学に基づいた設計が細部までされています。装着はヘッドセットを顔に当ててストラップをスライドさせるだけで完了します。さらに、デバイスの重さを支える箇所を増やすことで重さを均等に分散し、最適な重心でVR体験が可能となっています。重心の最適化だけでなく、ヘッドセット全体の重量も軽量化されており、付け心地の良いHMDになっています。

多くの点でVive を上回り、現状では最高のVRヘッドセットともいえるVive Proは94,000円(税抜)で発売される予定です。発売開始は2018年度第1四半期ではないかと予想されていますが、まだ確定的な情報はないので続報が待たれます。

まとめ

本記事ではVRHMDの代名詞と言っても過言ではないHTC Viveを紹介しました。最新型のVive Proはもちろん、Vive自体も非常に高精度なVR体験ができるHMDということで職業としてVRに携わるプロにも、一般ユーザーにも広く人気があり、VR体験には欠かせない機器となっています。本格的なVRを体験したい人は絶対に手に入れたいものです。プレイスペースには十分気を付けてVRの世界を楽しんでみてください。


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