ホラーは、VRコンテンツにおける人気ジャンルのひとつです。仮想現実の世界に入り込んで体験できるVRと、ホラーの相性は抜群で、VRの圧倒的な没入感でホラーを体験すると、怖すぎてこれ以上続けられない!という声まで聞かれます。
そこで、果たしてVRホラーはどのくらい怖いのか?という疑問にお答えしつつ、おすすめのVRホラーゲーム、動画、アプリ、体験アトラクションを5つずつ、20選をご紹介します。
怖すぎる!?VRのホラーはどのくらい怖いのか
VRコンテンツには様々なジャンルがありますが、どんな作品でも臨場感と迫力、没入感を楽しむことができます。中でもホラーコンテンツは、ただ平面の画面上に表示される動画やゲームを客観的に操作するのとは違って、実際に作品の中心となってその場に参加するつくりになっているものがほとんどです。そのため、360度の方向で生じる心霊現象の恐怖に耐え続けなければいけません。
また、お化け屋敷で体験する仕掛けは、ただ単に驚かされるだけですが、VRの中では、仮想空間なので実際に敵に襲われるため、より恐怖を感じます。
VRのホラーは、これまでのホラーコンテンツとは一線を画す恐怖を体験できると言っても過言ではないでしょう。
おすすめのVRホラーゲーム5選
ホラーゲームといえばこれ!というおすすめを5つご紹介します。どの作品もとても怖い体験をすることができるため、苦手な人は覚悟を決めて体験することをおすすめします。
バイオハザード7 レジデントイービル(PS4)
映画でも有名なバイオハザードシリーズのホラーゲームです。舞台は田舎にある不気味な一件の廃屋で、これまでのシリーズ同様、主人公は銃や近接武器などを使いながらゾンビや異形の的を相手にステージを進んでいきます。これまで平面上でプレイするだけでも怖かったバイオハザードをVRでプレイすることで、また別次元の恐怖を味わうことができます。
The Inpatient ―闇の病棟―(PS4)
PlayStation VRに対応している新作VRホラーアドベンチャーゲームです。プレイヤーは記憶をなくして目覚めた主人公として、自身の正体や、記憶がなくなるまでの経緯を突き止めていくというストーリーです。プレイヤーの選択によって、物語にも異なるエンディングが用意されています。単にホラーというわけではなく、アドベンチャー要素が組み込まれているため、よりVR世界に没入する体験を味わうことができるコンテンツです。
Until Dawn : Rush of Blood(PS4、HTC Vive、Oculus Rift)
2015年発売のホラーゲーム「Until Dawn-惨劇の山荘-」の世界を舞台としたホラーシューティングゲームです。プレイヤーはジェットコースターとお化け屋敷が合わさったようなアトラクションのステージを進んでいくようになっています。両手を使って銃を撃つことができ、突然敵が走ってきたり、画面の外から敵が出現したりと、単に怖いだけではない瞬間的な恐怖を感じることができるゲームです。また、腕だけでなく体を動かす場面も用意されており、より全身で恐怖を感じることができます。
Stifled(PS4、HTC Vive、Oculus Rift)
シンガポールのグループ「Gattai Games」が制作しているVRホラーゲームです。このゲームの特徴はそのプレイシステムにあり、プレイヤーが出す音の反響を使って、周囲の物の位置やどんな部屋にいるのかを把握してプレイする必要があります。はっきりと周囲の状況がつかめない分、感じる恐怖もより増してきます。また、暗闇には敵が徘徊しているため、自分の音を消してやり過ごす場面があり、息をのむホラー体験を味わうことができる作品です。
ARAYA(HTC Vive、Oculus Rift)
タイのインディーズディベロッパー「Mat Virtual Reality Studio」が制作したホラーゲームで、VRにも対応しています。舞台はタイにある不気味な病院で、ミステリアスな殺人事件の謎を紐解きながら3人の登場人物視点で物語を進めていきます。日本のホラー文化にも似た要素を感じることができ、純粋なホラー体験を味わうことができます。VRで体験することによって、極限のホラーを体感できるコンテンツです。
おすすめのVRホラースマホアプリ5選(iPhone/Android)
PCや高価なVR機器を持っていたり、購入したりしなくても、スマホを使って気軽に本格的なVRホラーを体験することができます。そこで、オススメのVRホラースマホアプリを5つご紹介します。いずれもiPhone、Android両方に対応しています。
【VR版】改・恐怖!灰病院からの脱出:無影灯
AppStoreとGooglePlayからダウンロードしてプレイできるホラーゲーム「無影灯」シリーズのVR版アプリです。通常版では画面を切り替えることで360度を探索することができていましたが、VR版では頭を動かすことで上下左右を見まわすことができるようになっています。視界いっぱいに画面が広がることで、より世界に没入することができ、大迫力のホラーを体験することができます。
3Dホラー脱出ゲーム In the Forest (VR対応)
VRモード以外にも通常画面上でプレイできる通常モードがあります。プレーヤーは深く暗い森の中をさまよいながら、魂を集めて救済していきます。ステージ内には敵が潜んでおり、見つかると追いかけてくるので、ひっそりと身をひそめながら進んでいく必要があります。
恐怖の館「ワザワイの夜」~3Dホラーアドベンチャーゲーム~
こちらもVRでなくても楽しめるホラーゲームですが、ヘッドセットを使用することで最大限に臨場感を楽しむことができます。プレーヤーは恐怖の館の中をさまよいながら、存在する魂を集めて、館の玄関まで運んでいくと脱出できます。目的は単純ではありますが、不気味な効果音や驚き要素が詰め込んであり、とても怖い体験ができるゲームです。
VR Haunted House 3D
このゲームでは、大量に出現してくるゾンビやモンスターに対して銃を使って撃退し、家を守っていくというFPSシューティングゲームです。向いている方向に自動的に進んでいくため、常に動いている状態でプレイすることになります。通常のホラーとは違って、敵を倒す爽快感も味わうことができるVRホラーゲームです。
Sisters:A VR Ghost Story
このゲームでは、プレーヤーはポルターガイストが発生する部屋の中にいるという設定で、生じる様々な怪奇現象をVRを通して体験することができます。日本ホラーとは違った怖さが盛り込まれており、よりリアルなホラーを体験することができるアプリです。
おすすめのVRホラーYouTube動画5選
動画サイトYouTubeでは、VRに対応している動画がたくさん配信されており、もちろんホラー動画も視聴することができます。動画なので勝手に動き出しますが、その間も常に周りを見回すことができます。実際に撮影していてリアルなため、まさにその場にいるような感覚を味わうことができます。そのなかからおすすめの動画5選をご紹介します。
なお、YouTubeでVR動画を見る方法は以下の記事にまとめています。
【参考記事:YouTubeでのVR動画の見方とおすすめ動画20選】
【360°VRホラー映像作品】「ヒトリアルキ」
茨城大学メディア文化コースの学生が作成した360度ホラー映像作品です。初めに照明が薄暗い病院の中から動画が始まります。廊下を白い服をきて、長い髪で顔が隠れている女性が歩いていたり、突然人が現れたり、これぞホラーといった体験をすることができます。驚き要素もあるので注意して体験することをおすすめします。
VRホラードラマ「怨みの家」4K(立体音響)
こちらは株式会社オンサイトによって公開されているホラーVRドラマです。仙台にあるいわくつきの一軒家を舞台にしており、そこでは女性が首を絞められ、父親が行方不明になっているというストーリーがあるようです。こちらは登場人物たちの映像を客観的な視点で見るような動画ですが、急な画面変化も含まれているため、ゴーグルを正しく装着することをおすすめします。
The Walking Dead – VR 360° video!
こちらはタイトルからわかる通り、ゾンビが出現する世界を舞台としたWalking Dead をVRで体験することができる映像作品です。視聴できる時間としては短いですが、VRならではの360度画面でゾンビに囲まれているという光景は、VRといえどもとても恐怖を感じてしまいます。時間が短いため、気軽に視聴することができる作品です。
「後ろの正面だあれ…?」夜の小学校に潜む影
こちらはTomoNewsがVR技術を用いて作成したCGアニメーション映像です。これまでの実写映像とは違い、CG世界の中を主人公は歩いていきますが、アニメーションが作りこまれているため、薄暗い小学校の中の空気を緊張感のある状態で体験することができます。急な画面変化などで驚かされる要素もある作品です。
360|It
こちらも実写ではなく、CGで作りこまれている映像作品です。ホラー作家「スティーブン・キング」原作の映画「IT/”それ”が見えたら、終わり。」のトレーラー映像として公開されています。映画の世界観を体験することができ、いつどこに何が出現するのかといった緊張感をじわじわ体感できる映像作品です。
おすすめの体験型VRホラーアトラクション5選
これまではVRゴーグルだけを使って家でも体験出来るホラーゲームや動画をご紹介してきましたが、より恐怖を体感できるVRホラーアトラクションもたくさん存在しています。今回はおすすめのホラーアトラクションを5つご紹介します。
ホラー実体験室 脱出病棟Ω(VR ZONE SHINJUKU)
2017年7月にオーブンしたVR ZONE SHINJUKUで体験することができるホラーアトラクションです。4人で体験することができ、気味の悪い病棟の中を車いすに乗って進んでいきます。呪われた病院から脱出するために、様々な罠やモンスターに対処しながら制限時間にゴールに向かう必要があります。誰か1人でも死んだ際には、全員がゲームオーバーとなってしまいます。
DEATH ROOM(VR PARK TOKYO IKEBUKURO)
2017年に池袋にオーブンしたVR施設VR PARK TOKYO IKEBUKUROで体験出来るアトラクションです。 4人〜8人でプレイすることができ、参加者は仲間とコミュニケーションをとりながら協力して、襲ってくる死霊から生き延びるという内容です。円卓を囲んでプレイするため、一人では体験できないグループでの楽しみ方もできるホラーアトラクションです。
呪いのVR(VR PARK TOKYO SHIBUYA)
こちらはVR PARK TOKYOにて、2人で体験することができるVRお化け屋敷です。通常のお化け屋敷と違って、VRの映像と連動したギミックがあるため、本当にみている世界の中に入り込んで体験しているような感覚を味わうことができます。VRと現実世界での感覚をマッチさせた協力型VRホラーアトラクションです。
DEAD PRISON(VR PARK TOKYO IKEBUKURO)
池袋のVR PARKで体験することができるホラー系戦略VRシューティングアトラクションです。3人~5人でプレイすることができ、ショットガンやハンドガン、マシンガンなどの銃器を使いながら、襲ってくるゾンビたちを撃退し生き残るというアトラクションで、仲間と協力してクリアすることが求められるアトラクションです。
VRホラーハウス 少女の記憶(ハウステンボス)
長崎のテーマパークであるハウステンボスで体験することができるホラーアトラクションです。呪われたオルガンの館を舞台に、プレーヤーはヘッドマウントディスプレイを装着し、仕掛けがある椅子に座って、生贄となった少女の記憶を追体験していきます。何が起こるかわからない緊張感を味わえる新感覚ホラーアトラクションです。
まとめ
VRホラーコンテンツは、従来のホラーゲームや映像と違って、実際にその場にいる臨場感と、没入感を最大限に感じることができるため、別次元の恐怖を味わうことができます。また、一人だけでなく、友達や家族と楽しむことができるVRホラーアトラクションも数多く存在しているため、ぜひ一度体験してみてください。