VR動画を初めて見た時は、普通の2D動画とは比較にならない圧倒的な没入感に驚いたのではないでしょうか。普通の動画もVRモードで見ることができないかと思ったかもしれません。
実は、普通の動画をVRモードで見る方法があります。厳密にはVRに変換していないものもありますが、近しい臨場感や没入感を楽しむことができます。ここでは、2Dの普通動画をVRに変換して見るためのアプリやフリーソフトをご紹介します。
2D動画をVRとして見る2つの方法
通常、VRは360度の映像から見たい方向を見て楽しむものなのですが、既存の2D動画を使って手軽にVR風の雰囲気を味わうための方法が2つあります。
まず1つめは、2D動画を二分割してVR風に見せてくれるスマホアプリを使う方法です。一つの画像を視差をつけて二分割し、それを左右それぞれの目で見ることによって立体感を得ることができます。
もう1つは、PCの変換アプリを使って2D動画をVR動画として変換して見る方法になります。
2D動画をVR再生できるスマホアプリ7選
以下でメジャーな7種類のVR再生アプリをご紹介します。これらのアプリを使えば、既に世の中に出回っている普段目にしている2D動画や、ご自身で昔に撮ったビデオ動画などを引っ張り出して、手軽にVRモードで楽しむこともできます。
Homido 360 VR Player
アプリ内の内部ブラウザでネット検索することで、自分の観たい動画を選んでVR風に変換して鑑賞することが可能です。二眼表示で視聴するためにはスマホの画面自動回転を有効にしておく必要があります。
<対応OS:Android/iOS、日本語未対応>
Fulldive VR
2D動画や360度動画、画像ファイルなど色々な形式を再生できるアプリです。操作がすべてゴーグルをしたままでできる未来感のあるメニューがキレイです。検索時にキーボードが使えますが、視線でキーを押すのはちょっと疲れます。
<対応OS:Android、日本語対応>
VR Player FREE
2D動画や360度の動画、画像ファイルまで色々なモードで再生が可能で、さらには左右動画や上下動画も楽しめます。広告表示がわずらわしいと感じるかもしれませんが、操作性と使い勝手が良く、これからVR体験をはじめる方には良いアプリです。
<対応OS:Android/iOS、日本語未対応>
Charlie VR Player FOR KIDS
FOR KIDの名前の通り、子供向けと謳うだけあって3つのモードから選ぶだけの簡単操作になっており、初めての方にも優しいインターフェイスのアプリです。FOR KIDSという名前で子供用の感はありますが、子供の目への影響を考えて13歳以上のお子様と一緒に家族で楽しみましょう。
<対応OS:Android、日本語未対応>
dTV VR
NTTドコモのVR 映像の配信サービス向けのアプリです。運営元は大手音楽レーベルのエイベックスグループなので、エイベックス系アーティストのコンテンツが充実しているのが特徴です。VRゴーグルをつけたまま操作できるためいちいち端末を取り外す必要がありません。dTV VR専用コンテンツがちょっと少ないのが気になります。
<対応OS:Android/iOS、日本語対応>
JVR
VRゴーグルをつけたままでアイトラッキングによる操作が可能です。
映像設定により、360度、180度、上下分離、左右分離を選択することができ、シネマモードにより通常の映像を映画館のような大画面で楽しむこともできます。アイトラッキングに慣れるのに少し時間が必要かもしれません。
<対応OS:Android/iOS、日本語対応>
VRME
上記のJVRとそっくりのアプリです。こちらもアイトラッキング操作や、360度、180度、上下分離、左右分離を選択することができます。シネマモードも同様です。JVRと異なるのは、色と細部のデザイン、ツイッターアカウント等でのログインができるかどうかです。
<対応OS:Android/iOS、日本語対応>
2DをVR動画に変換できるフリーソフト
これらのソフトは無料でも使うことができますが、変換できる動画の長さが3〜5分までに制限されているものがほとんどです。まずは無料利用の範囲で試してみて気に入ったら購入してみるのがよいでしょう。
Leawo HD動画変換プロ
他社ソフトと比べて最大6倍速の変換スピードでオリジナル画質/音質をそのまま変換することができます。
6種類の変換モード、および3D深度も調整可能です。無料版では5分以内までの変換ができます。
<対応OS:Windows/macOS>
4Videosoft 動画変換 プラチナ
便利な回転機能があり、90度回転や左右・上下反転機能することが可能です。変換速度も高速で動画の高解像度変換や輝度やコントラストの最適化、ノイズ除去、手ぶれ補正の機能もあります。試用版では最大5分間までの変換が可能です。
<対応OS:Windows>
究極動画変換
150種類以上の動画ファイルフォーマットの相互変換に対応し、2D動画から3D動画への変換だけでなく、3D動画を異なるフォーマットの3D動画へ変換することも可能です。無料版では各ファイルを3分間分だけ変換できます。
<対応OS:Windows/macOS>
スーパーメディア変換(有料)
1,000以上の動画・音楽形式に対応し、30倍の超高速で動画を一括で変換することができます。また、動画をスマホやビデオカメラから直接取り込むことが可能で、最新のiPhone、Android端末にも対応しています。
<対応OS: Windows/macOS>
PCに保存した2D動画をVR変換再生できるソフト
PC内の動画を直接VR動画として楽しもうとする場合、専用の高価なVRゴーグルが必要ですが、これを安価に実現する方法もありますのでご紹介します。
まずは動画を無変換で左右に分割できるソフト「sView」をPCにインストールして画像を分割します。次に、スマホをPCの外部ディスプレイとして設定できるアプリ「Duet」をスマホとPCの両方に入れることで、スマホをディスプレイとしてPCのVR動画を視聴することができます。
VR(3D)動画を2Dに変換できるフリーソフト
これまで2Dの動画をVRとして見る方法を説明して来ましたが、逆に VRの動画を2D動画に変換することも可能です。「Avidemux」というフリーソフトをPCにインストールして行うことができます。
VR動画はゴーグルを着用して見るものですので、毎回VRゴーグルを使うのが面倒に感じる場合や、外出先などでVRゴーグルが使えない時などに役立つのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?高価な専用のシステムや見たいVRコンテンツがなくても、手軽にVRの雰囲気を味わう方法は沢山ありますので、ぜひご自身にあったものを見つけてVRの世界を体験してみましょう。
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