多種多様なVRコントローラーの特徴と使い方、操作性について

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現在、様々なVRヘッドセット・VRヘッドマウントディスプレイが発売されています。VRを楽しむにあたり、ヘッドセットのスペックはもちろん重要ですが、VRコントローラーの操作性も非常に重要で、コンテンツへの没入感に直接影響します。

そこで、各種VRヘッドセットで使用できるVRコントローラーについて、その特徴や使い方、操作性について説明します。

Oculus RiftのVRコントローラー

Oculus Riftは標準でOculus Touch が付属されています。以前はOculus Remote・Xboxコントローラーが付属し、Oculus Touchは追加購入でしたが、2018年5月現在Oculus RiftはOculus Touch同梱で発売され、Oculus Remote・Xboxコントローラーは同梱されなくなりました。

ここではこれらのコントローラーの違いについてご紹介します。

Oculus Touch

Oculus Touch / © Oculus VR, LLC.

Oculus Touchは、Oculus Rift専用のVRコントローラーで、位置トラッキングが可能であるということが最大の特徴です。基本的に2個セットであり、左右それぞれの手に持つことでVRの中に手を表示させ、様々なものに触る・掴むことができる様になります。

複数のボタン・ジョイスティックに加え、タッチセンサが搭載されており、各指の曲げ状態もある程度再現することができます。そのため、手や体全体を使用するコンテンツで真価を発揮します。
現在はOculus Rift同梱で発売されていますが、以前からOculus Riftを利用している方は12,800円で追加購入できます。

Oculus Remote

Oculus Remote / © Oculus VR, LLC.

Oculus Remoteは、リモコン型の小型コントローラーでボタン数が非常に少なく、VR体験中にも操作し易いことが最大の特徴で、VR初心者の方でも簡単に扱うことが出来ます。

ジャイロセンサが搭載されており、コントローラーの向きを検出することは出来ますが、位置トラッキングが出来ないため、コントローラーで触る・掴むといった要素を含むコンテンツには不向きです。

以前はOculus Riftに同梱されていましたが、現在は3,800円で追加購入することができます。

Xboxコントローラー

Xbox ワイヤレス コントローラー/© Microsoft

Xboxコントローラーは、従来ゲーム機型のコントローラーであり、ゲームに慣れ親しんだ人にはこのタイプが一番操作し易いのではないでしょうか。ボタン数も多く、振動機能もありますので、RPGやアクション系のコンテンツに向いています。
しかし、Oculus Remote同様、位置トラッキングは出来ず、ジャイロセンサも搭載されていないため、全ての操作をボタン入力で行う必要があります。VR体験中はコントローラーが見えないため、慣れるまでは扱いが難しい中級者向けのコントローラーと言えます。

HTC ViveのVRコントローラー

HTC Viveは標準でViveコントローラーが付属し、Viveトラッカーを追加購入することができます。Viveトラッカーによる様々なコントローラーの実現はHTC Viveの大きな特徴であり、事例を交えてご紹介します。

Viveコントローラー

Viveコントローラー/© HTC Corporation

ViveコントローラーはHTC Vive専用のVRコントローラーで、Oculus Touch同様、位置トラッキングが可能です。HTC ViveのトラッキングシステムであるLighthouseのエリア内で動き回ってもしっかりと追従できるよう、多数のセンサが搭載されており、体全体を使うコンテンツとの相性は他の追随を許さないものになっています。
基本的にはコントローラーを握るように持ち、各指でボタンを押すことで操作します。タッチセンサは親指で操作する中央のパッド部にのみ搭載されており、Oculus Touchのような指の再現よりも、操作性を重視したデザインになっています。

Viveトラッカー&汎用ラケット・卓球ラケット・ガンコントローラー

HTC Viveに対して、オプションのViveトラッカーを組み合わせると、様々なものをVRの中に持ち込むことができます。
HTC公式で発売されているものには、汎用ラケットと卓球ラケットがあり、これにViveトラッカーを付けることで、あたかもラケットを持っているかのような体験ができます。

また、シューティングゲーム用にはガンコントローラーである、HyperkinのHyper Blaster等がViveトラッカーに対応しています。追加投資が必要ですが、現実と同じものを持っている感覚になれるため、VR体験を一層面白くすることが出来ます。

Windows Mixed Realityモーションコントローラー

モーション コントローラー/© Microsoft

Windows Mixed Reality製品群のコントローラーは、ヘッドマウントディスプレイに搭載されたセンサで位置トラッキングを行うため、外部にセンサを置く必要が無く、手軽に利用できることが特徴です。逆に、ヘッドマウントディスプレイのセンサで捉えられない位置では位置トラッキングができないため、Oculus RiftやHTC Viveに比べ体全体で動かすことが難しく、卓上使用に向いています。

コントローラーの形状は、ちょうどOculus RiftとHTC Viveを足して2で割ったような、ジョイスティックの付いた握りやすい形状のものになっています。

PlayStationVR(PSVR)のVRコントローラー

PSVR にはコントローラーが同梱されていませんので、基本的にPSVRのコンテンツはPlayStation4付属のDUALSHOCK4でプレイできるようになっています。また、PlayStationMoveモーションコントローラーやPlayStationVRシューティングコントローラーを追加購入することでVR体験の幅を広げられるようになっています。

DUALSHOCK4

DUALSHOCK 4/©Sony Interactive Entertainment Inc.

DUALSHOCK4は、PSVRを楽しむための基本となるコントローラーです。Oculus RiftのXboxコントローラーと同様、従来ゲーム機型のコントローラーのため、ゲームに慣れ親しんだ人は問題なく操作できると思います。
また、ジャイロセンサが搭載されているため、位置トラッキングはできませんが、コントローラーの向きを検出することが可能です。中央にタッチパッドも搭載されており、多彩な操作を可能にしています。

PlayStationMoveモーションコントローラー

PlayStation Move モーションコントローラー/©Sony Interactive Entertainment Inc.

DUALSHOCK4の位置トラッキングが出来ない欠点を補うのが、PlayStationMoveモーションコントローラーです。PlayStationCameraにより位置トラッキングが可能となっており、左右それぞれの手に持つことで体全体を使うコンテンツに対応します。PSVRの発売以前から発売されていましたが、PSVRの登場により、VR用途として重要な役割を担うことになりました。

PlayStationVRシューティングコントローラー

PS VR シューティングコントローラー/©Sony Interactive Entertainment Inc.

PlayStationVRシューティングコントローラーは、HTC ViveのオプションであるHyperkinのHyper Blaster同様、シューティングゲームでの没入感を高めるアイテムです。直感的な操作を可能にし、VR初心者にも扱いやすい製品となっています。

Gear VRコントローラー

© SAMSUNG

Gear VRのコントローラーは、Oculus Remote同様のリモコン型コントローラーで、タッチパッドやトリガーボタンが搭載されています。リモコン型でありながら立体的で手に馴染みやすく、VR初心者の方でも簡単に扱えるようになっています。ただし、出来ることが限られてしまうため、Gear VRと連携出来るXboxコントローラーを使用するのも有効です。

Daydream Viewコントローラー

出典:Google Daydream View

Daydream Viewのコントローラーも、Gear VRやOculus Remote同様、リモコン型のコントローラーになっています。こちらも位置トラッキングは出来ませんが、非常にシンプルな形状でボタン数も少なく、すぐに扱えるデザインになっています。

その他の特殊なコントローラー

その他にもグローブ型やハンドル型など、様々なコントローラーが登場しています。ここでは一例をご紹介します。これらは製品により対応するヘッドセットが異なりますので、購入の際は十分ご注意ください。

グローブ型コントローラー

Manus VRやNoitom Hi5などの、内蔵された伸縮センサやジャイロセンサにより手の形を読み取り、VR上で再現するグローブ型デバイスです。併せてViveトラッカーなどの位置トラッキングが可能なデバイスを手首に装着して使用します。個々人の手に合わせてキャリブレーション(校正)できるため、高精度に指の動きを再現できます。

© Manus VR

また、グローブにはバイブレーション機能がついているため、VR上でものに触った時に振動させるなどの使い方が可能です。欠点として、次々と人が変わる体験型コンテンツでは、毎回キャリブレーションに時間が必要であることと、グローブを複数人で使い回すことになるので衛生面で気になる方がいるかもしれないことです。

ハンドル型コントローラー

LogicoolのG29やThrustmaster、Fanatecなどの製品が有名で、通常ペダル型コントローラーと組み合わせて使用します。VRでのドライビングゲーム体験時に、これがあるのと無いのとではリアル感が大きく異なります。

G29/© Logicool

価格にもよりますが、フォースフィードバック機能が搭載されているものが多く、路面のゴツゴツ感を感じ取れたり、急ブレーキ操作時のABS(タイヤがロックしてしまうのを防ぐペダルが一瞬戻ろうとする制御)作動を体感したり出来ます。

サイズが大きく、また、机や台座にしっかりと固定する必要があり、場所をとってしまうことが欠点です。

Leap Motion:ジェスチャーコントローラー

Leap Motionは、人の手を認識し、VRの中にバーチャルの手を表示したり、ジェスチャーによる操作を可能にするデバイスです。VRヘッドマウントディスプレイに貼り付けて使用可能なほど小型で、認識精度も高く、上記のグローブ型コントローラーの弱点であった次々と人が変わる体験型コンテンツ等で活躍します。


Leap Motionでは特に奥行き方向の位置トラッキング性能に課題がありますので、精度を求める場合にはViveトラッカーを利用する等の対策が必要です。

Unlimited Hand:筋変位コントローラー

Unlimited Handは、腕に貼り付けて使用するタイプのコントローラーです。モーションセンサと筋変位センサにより、手の動きをVR空間に反映します。また、電気刺激を発生させることで、擬似的な触感を発生させることができます。

Unlimited Hand/© H2L, Inc.

Leap Motionが有線接続であるのに対し、こちらはワイヤレスで動作します。直接腕に貼るため、グローブ型コントローラー同様に複数人での使用に課題があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。VRのコンテンツはますます広がりを見せており、それに応じてコントローラーも多様なデバイスが登場しています。コンテンツに合ったコントローラーを選択することはVR体験の質を大きく上げることに繋がります。是非参考にしてみてください。

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