VR動画

VR映像は作れる!360度VR動画の撮影方法と必要機材について

VRは既存のコンテンツを楽しむものだと思っている人がほとんどではないでしょうか?必要な機材さえあれば、VR動画は自分で撮影することもできます。

そこで、この記事では自分でもVRの映像を撮影してみたい人のために、VR動画の撮影方法と必要機材について説明します。

撮影方法① 一般向け360度カメラで撮影

出典:THE WALL STREET JOURNAL

近年、InstagramやTwitterなどのSNSに画像や動画を投稿することは当たり前になってきており、画質向上や写真、動画のクオリティを上げるためにカメラにこだわる人も少なくありません。

そんな中で360度カメラと呼ばれる、360度全体を撮影することのできるカメラが人気を増しつつあります。現在販売されている360度カメラはほぼ全て専用アプリがSNS対応していますので、撮影した写真や動画をその場で簡単にSNSに投稿できます。アプリを用いた画像、動画編集も可能です。そして、この記事で紹介するVR動画撮影にはこの360度動画がうってつけのツールなのです。

VR動画というのは現実世界にいるような状況を感じさせなくてはいけないので、360度全体をカバーする必要があります。その際、1回で全方位の撮影が可能な360度カメラは大変便利です。

360度カメラにも多くの種類がありますが、動画撮影を目的として360度カメラを購入する場合は、例えば有名なRICOH THETA シリーズのRICOH THETA Sなどがおすすめのモデルです。購入の際は解像度、アプリの使い勝手の良さ、動画撮影時間などを基準に選ぶと良いでしょう。

360度カメラは趣味用のものであれば、概ね2万円台~5万円台で購入することが可能です。

【参考記事:VRの3D動画を撮影!おすすめの360度カメラ5選

撮影方法② スマホアプリで撮影

VR動画を撮影してみたいけれど360度カメラを購入してまではやりたくないという方におすすめなのがスマホアプリを使って撮影をする方法です。

代表的なアプリは「Cardboard カメラ」です。このアプリはスマホを持って撮影ボタンをタップした後、その場で一回転することで360度全体の撮影をするというものです。ただし回るのが速すぎたり、スマホを水平に保たず、傾けたりすると撮影不可となり、初めからやり直すことになるので注意してください。撮影終了後はCardboardのボタンをタップし、Google CardboardなどのVRビューワーにスマホをセットすることで撮影した動画を見ることができます。

Cardboard Camera/出典:App Storeプレビュー

「Cardboard カメラ」以外にもいくつかアプリがあるので紹介していきます。まずは、「Fyuse – 3D写真」です。Google Cardboardのような2眼VRビューワーではなくハコスコの1眼ビューワーで視聴可能なのが特徴です。その意味ではVR動画というよりはパノラマ動画に近いかもしれません。同じアプリを入れている他の人の写真とシェアすることもできるため、SNS的な使い方ができるのも魅力です。撮影した写真に色調などの補正をかけることもできるので、編集可能という点では「Cardboard カメラ」よりも面白いかもしれません。

Fyuse – 3D写真/出典:App Storeプレビュー

そのほかにも、「Panorama 360」や「DMD Panorama」などでは「Cardboard カメラ」同様に2眼ビューワーで視聴できる動画撮影ができます。また、iOS限定アプリですが、「bubbli」や「Sphere」は全天球撮影が可能です。

手軽にVR動画を撮影してみたいという方はスマホアプリでの撮影もぜひ試してみてください。

撮影方法③ プロ向けVR専用カメラで撮影

次に紹介する撮影方法はいわゆる「プロ仕様」のカメラを使用するもので、非常に高精度なVR映像の撮影が可能ですが、カメラの値段も一般用の360度カメラとは比較にならないほどの高価格です。VR映像をビジネスレベルで使用したい人向けのカメラだといえます。まずは代表的なプロ仕様カメラであるInsta360 Proを例に、どのような撮影方法になるのか確認していきましょう。

Insta360 ProはVRビューワーでおなじみの「株式会社ハコスコ」の製品で、アルミニウム製の本体に6つの魚眼レンズと4つのマイクを搭載したカメラです。最大8K(7680×3840)というすさまじい高解像度で動画や写真を撮影することができます。

撮影中に複数の写真をつなぎ合わせて高画質の360度映像を作成する「スティッチング」をリアルタイムで行ってくれるため、撮影後の編集作業が非常に楽になります。

そのほか、VRビューワーを用いてリアルタイムのモニタリングを行ったり、イーサネットとWi-Fi接続で360度のライブストリーミング配信を行ったりすることも可能です。

プロ仕様カメラはInsta360 Proのように複数のレンズとマイクで撮影場所の映像と音声を正確に記録し、さらに最低限の編集もカメラ単体で行えてしまうスペックを誇ります。

プロ仕様のカメラには、他にフィンランドのメーカーであるNOKIAの製品「OZO」や2018年4月20日に販売が開始されたアメリカのJaunt社の製品「Jaunt ONE」などがあります。

Jaunt ONE/© Jaunt Inc.

完璧に近い性能を見せるプロ仕様カメラですがもちろん欠点もあります。お察しの通り、値段です。例えばInsta360 Pro本体は現在450,000円(税込)で販売されています。プロ仕様カメラを使用する場合はこの程度の出費が必要になってきます。360度映像のクオリティをとことん追求していきたいという人は、ぜひ試してみてください。



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まとめ

360度映像は徐々に増えてきており、その分クオリティも求めたい人が増えてきています。自分の予算と相談にはなりますが、いろいろなカメラやアプリを使用して、自分にあったVR映像の撮影方法を模索してみてください。