VRゴーグルの使い方は知っていますか?VR対応コンテンツが増え、PCやゲーム機だけでなく、スマホでも気軽にVRを楽しめるようになりました。VRを体験するうえで欠かせないのが、VRゴーグル・ヘッドセットです。
そこで、これからVRを体験したい初心者のために、VRゴーグルの使い方や選ぶポイントについてご説明します。
VRゴーグルとはどんなもの?
VRゴーグルとは
VRゴーグルはVRの世界を体験するために必要なツールです。VRゴーグルをつけることで、ゲームのようなVRコンテンツを楽しんだり、VR動画やVR映像を見たりすることができます。
ただし、VRゴーグルはあくまでディスプレイであり、それだけではVRを体験することはできません。それでは、VRの世界へ行くためには他に何が必要なのかご説明します。
VRコンテンツを楽しむために必要なもの
VRを体験するためには、VRゴーグルだけでなく、VRコンテンツの再生機器としてPCやスマートフォンが必要です。また、ゴーグルの種類によってはリモコンが付属しており、それを使ってVR体験をするものもあります。
リモコンには手の動きを感知するものや、リモコンを向けた方向でポインタを動かすタイプのものなどがありますが、どれもVR空間内の物(オブジェクト)に働きかけるためのもので、モノを動かしたり、選択肢を選んだりすることができます。
VRゴーグルの使い方
デバイスがPCかスマホかで、対応するゴーグルも変わってきます。それぞれどのようなゴーグルがあり、どのような体験ができるのか見ていきましょう。
スマホでVRコンテンツを楽しむ場合
スマホをデバイスとして使う際には、Gear VRなどのVRゴーグルや、Google Cardboardなどの簡易的なVRビューワーを利用します。これらを使ってスマホでVR体験をする際は、まずスマホにVRアプリやYoutubeの360°動画などをインストールしておく必要があります。その後スマホをゴーグルにセットするだけで、非常にお手軽にVR体験をすることができます。
ゴーグルタイプのものはBluetoothでスマホと接続できるコントローラーが付属しているものも多いです。ゲームコンテンツなどではこのコントローラーをよく使うことになるでしょう。ビューワータイプのものはあくまでVRで画像や動画を見るためのものですので、コントローラーはついていません。
購入する際は自分のスマホの機種に対応したゴーグルであるかどうか必ず確認してください。ものによってはスマホのサイズ等の関係で利用できない場合があります。
また、ゴーグル自体は数千円で購入できるものがほとんどですが、まだまだ高精度のVRを体験できないコンテンツも多いため、現実世界との感覚の違いから生じる「VR酔い」と呼ばれる状態になってしまうこともありますので注意をしてください。
【参考記事:おすすめのスマホ対応VRゴーグル5選】
PCでVRコンテンツを楽しむ場合
PCをデバイスとして使う際にはHTC Vive、Oculus Riftなどのヘッドマウントディスプレイを利用することになります。セット方法は同梱されている機器をヘッドマウントディスプレイ本体につなぎ、さらに本体とPCを接続させる形になります。その後はゲーム配信プラットフォームのSteamで公開されているコンテンツやクリエイターが一般公開しているゲームなどでそれぞれ対応のVR体験をすることができます。
これらのヘッドマウントディスプレイでは非常に質の高いVR体験をすることができますが、その分セッティングが大掛かりなものになり、大きな動きを伴うものが多くなりますので、プレイ中に現実世界の壁やモノに当たったり接続用のコードに引っかかったりしてケガなどしないように、十分なスペースを確保してからVRを楽しんでください。
また、デバイスとして利用するPCのスペックにも注意が必要です。本体ごとに公式サイトで推奨環境が紹介されていますので、そちらもしっかり確認しておいてください。PCスペック次第ではVR体験の質に影響が出てしまうこともあります。
【参考記事:PC専用のVRゴーグルのおすすめ3選】
VRゴーグルを選ぶ際の5つのポイント
VRゴーグルを選ぶ際には次の5つのポイントがあります。選ぶ際の参考にしてみてください。
- 価格
- 視野角
- メガネをかけたまま使用可能か
- ヘッドフォン内蔵の有無
- 対応デバイス
それでは一つずつ見ていきましょう。
価格
一つ目のポイントは価格です。できれば安くお手軽にVRを体験したいものですが、質の高いVR体験をするためには高性能な値段の高いVRゴーグルが必要になってきます。
基本的には手軽さや安さを求めるならスマホ用ゴーグルを選ぶのがベストです。ビューワータイプのハコスコやGoogle Cardboardであれば1000円前後で入手可能です。スマホ用ゴーグルの中ではGear VRが比較的値段の高めなゴーグルですが、これも実勢価格で15000円程度です。その他のスマホ用ゴーグルも概ね数千円で手に入ります。
一方、PC用ゴーグルは非常に高精度なVR体験が可能ですが、その分本体の値段も高くなっています。本記事執筆時点(2018年1月19日)で、HTC Viveは84110円、Oculus Riftは50000円となっています。また、体験の質を高めるために同梱されていない周辺機器までそろえようとすると、さらに数千円~数万円の金額がここに上乗せされます。(本体と同梱の機器のみでもVR体験は可能です。)VRを本気で楽しみたい方向けの製品といえるでしょう。
視野角
二つ目のポイントは視野角の広さです。視野角というのは目で見える範囲のことで、ゴーグル使用者の視界に映る映像の範囲が広ければ視野角が広い、ということになります。
現在一般に発売されているVRゴーグルの視野角の広さはおおよそ90°~120°程度です。基本的には視野角が広ければ広いほど見える範囲が広がりますので、広いほど良いVRディスプレイということができるでしょう。110°~120°程度の視野角があるものが安価なゴーグルの中にも増えてきていますので是非探してみてください。
メガネをかけたまま使用可能か
3つ目のポイントはメガネをかけた状態でもゴーグルを着用することができるのか?ということです。メガネをかけている方には非常に気になるところではないかと思います。
メガネが入るかどうかはそのゴーグルの上下幅、横幅とメガネのサイズによります。ゴーグルの幅はもちろんゴーグルによって少しずつ違うのですが、絶対にメガネが入らないというゴーグルは基本的にはありません。ただし、どうしても圧迫感を感じてしまうことはありますので、大きめのメガネをかけている方は小さめのメガネにするか、コンタクトレンズにしておくと良いでしょう。
メガネ着用時のゴーグルのつけ方ですが、ゴーグルをつける前にメガネを先にゴーグルに入れてしまい、メガネをかけるようにしてゴーグルも一緒につけるとスムーズです。
【参考記事:VRゴーグルはメガネかけたまま着用?メガネなしOK?】
ヘッドフォン内蔵の有無
4つめのポイントはヘッドフォンの有無です。最近のVRゴーグルにはヘッドフォンが内蔵されているものが増えてきています。ゴーグルと聞くと視界だけが変わるものだと思いがちですが、VRの世界をより楽しむためには聴覚も非常に重要な要素です。視界だけでなく周囲の音まで変化させることで、より臨場感のあるVR体験が可能です。
対応デバイス
最後のポイントは対応デバイスです。スマホ用ゴーグルであればすべてのスマホでVR体験ができるわけではありません。もちろんPC用でも同じことが言えます。どういったときにデバイスが非対応となり、VR体験ができなくなってしまうのか、それぞれ見ていきましょう。
デバイスがスマホの場合
例えばGear VRはGALAXYスマートフォン対応のゴーグルとなりますので、GALAXY以外のスマホでは使用することができません。それ以外のゴーグルではスマホの機種ではなく、スマホのサイズが問題となることがあります。スマホのサイズが4~6,5インチであれば対応のゴーグルはかなり多いので大丈夫だと思われますが、それより小さいサイズのスマホを使用している方は購入前にしっかり確認をしておいてください。
デバイスがPCの場合
主に問題となるのはPCスペックです。こちらもゴーグルによって対応のスペックは変わってきます。
例えばHTC Viveでは、必要動作環境は以下のようになります。
GPU:NVIDIA GeForce GTX 970、AMD Radeon™ R9 290 の同等品またはそれ以上
CPU:Intel Core™ i5-4590/AMD FX™ 8350 の同等品以上
メモリ:4 GB 以上
ビデオ出力:HDMI 1.4、DisplayPort 1.2 以降
USBポート:1x USB 2.0 以上
オペレーティングシステム:Windows 7 SP1、Windows 8.1 以降、Windows 10
それぞれのゴーグルの公式サイトでPCのテストや確認ツールのダウンロードが可能です。不安な方は一度確認をしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。VRゴーグルを選ぶ際には、手軽さを求めるならスマホ用ゴーグル、本格的なVR体験をしたいならPC用ゴーグルを選択するのが良いでしょう。PC用のものはそれほど種類が多くないのですが、スマホ用のものは非常に多くの種類があり、全てを紹介することはとてもできません。たくさんのゴーグルの中から自分に合うものを見つけるのも楽しいと思います。ぜひ自分にピッタリのゴーグルを見つけてVRの世界を楽しんでください。