VRの教育コンテンツへの活用事例を8つご紹介

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VRはゲームや動画だけでなく、様々な分野に活用されています。教育分野とVRの相性はとてもよく、限られた授業時間では体験できない場所や空間を訪れたり、教科書や口頭説明では理解しづらいものを感覚的に理解したりといった効果があります。導入メリットはとても大きいです。

ここでは、VRの教育コンテンツへの活用事例を8つご紹介します。

Google Expeditions:バーチャル校外学習

まずはGoogle Expeditionsを紹介します。これはGoogle CardboardのようなVRキットを用いて世界中の観光地や名所を見ることのできる教材で、学校にいながら校外学習ができるものです。教師がガイドになり、生徒たちに映像の説明をしながら360度映像や3D画像を自由に見て回ることができます。

現在はペルーのマチュピチュ、南極、国際宇宙ステーションなど500以上の場所や施設の体験学習が可能で、この数は今後さらに増えていく予定です。

zSpace:バーチャル実験室

zSpaceは米国に本社を置くVR/AR技術を用いた教材開発に取り組む会社です。社名から名前をとったzSpaceというVRディスプレイが代表製品で、非常に軽量な3D グラス、スタイラスペンと併用することでディスプレイに表示された映像やモデルを立体的に視認し、操作することができます。

直観的に操作可能で、2D映像とは違いのぞき込むこともできるので、教育現場では子供たちの学習意欲の向上と学習理解を深める効果が期待されています。

ヘッドセットを利用するVRと比較して、視界を遮ることなく自然に操作可能で、疲労が少ないことも特徴のデバイスです。

Labster:バーチャル実験室

実験室全体をバーチャル化してしまう試みもされています。Labsterは3Dのバーチャル実験室で実験を行いながら進行する科学のビデオゲームです。バーチャル実験室には様々な実験器具が用意されており、高価な機材を購入したり、危険な実験を実際に行ったりする必要がありません。

また、学習者が楽しんで実験を行うことができるようにゲーム内では殺人事件などが発生し、実際の捜査官になったつもりで法医学的な分析を行うことができます。学習者が将来的にバイオ技術者や科学捜査官にあることを想定して作られており、実験内容や結果は非常に実用的かつ学習内容の濃いものになっています。

Nearpod VR:バーチャルツアー

先ほど紹介したGoogle Expeditions以外にもVRを利用した校外学習が可能な教育アプリが存在します。それがNearpod VRを利用したバーチャルツアーで、やはり教室にいながら世界遺産や海の中、火山、火星などを旅することができます。

ヘッドセットも高品質で綺麗な360度の画像を見ることができ、教師用の解説ノートなどもついていて指導者側にも配慮された教育コンテンツになっています。

Lifeliqe:STEM教育コンテンツ

STEMとは、Science, Technology, Engineering and Mathematicsの略で、科学・技術・工学・数学を総称する語です。つまりSTEM教育は理系分野教育の総称の事をいいます。Lifeliqeの3DモデルでSTEM教育を受けられるアプリでは、1000以上の3Dモデルを使用した700コマ以上の授業を受けることができます。

スマホ、PCなどほとんどのデバイスでアプリが利用可能です。特にHoloLensアプリでは空中にホログラムを浮かべることでMR(複合現実)の世界で3Dモデルの方向やサイズを自由に変化させながら学ぶことができます。

生命科学、地球科学、宇宙科学、自然科学、文化学など様々な分野をゲーム感覚で学ぶことのできるアプリです。例えばアプリ内の「博物館」を選んで恐竜の模型に触ると目の前で恐竜が動き始めるなど、子供たちの知的好奇心を刺激するのに非常によくできたアプリとなっています。

Unimersiv:VR教育体験プラットフォーム

「Unimersiv」は、ストーンヘンジ探索や人体の循環器系をめぐる旅、宇宙旅行などをバーチャル体験することができる、教育用VRコンテンツプラットフォームアプリです。あらゆる年齢の子供たちを対象とし、学習をより早く、より深い理解を促すことができます。

Gear VRやDaydream View、CardboardなどのVRゴーグルで無料で楽しめます。

360channnel:VRを活用した授業

引用:PR TIMES

360度のVR動画配信を行っている360channnel(サンロクマルチャンネル)は、2017年にVR技術を利用した学校教育モデルの創出に参画しました。

愛知県豊田市の中学校では、実験的に、事前に撮影しておいたアジアの国々のVR映像を生徒に閲覧してもらい、プロジェクターを通じて班全体で共有し、その動画はどこの国のものであるかを判断させるという模擬授業が行われました(社会科・地理分野の授業にてVRを導入)。

教師側からは現地に行っているような体験をすることで学習への興味、関心を引き立て、臨場感のある映像によって生徒の記憶に残りやすい教育方法で習熟効果が高いと感じる、とコメントがあり、生徒側からは楽しく、前向きに授業に取り組めたという回答が全員から集まりました。「紙の資料では伝わらない雰囲気が伝わり記憶に残る」と回答した生徒もおり、高い学習効果が期待されています。

360channnelは今後も動画配信のみならず、多くの業界と共同でVR活用を積極的に進めていく姿勢を明らかにしています。

YouTube:細胞サイズになれるガイドツアー

YouTubeのVR映像では細胞サイズになって人間の体の中にいるような体験ができるものがあります。Cellscape VR Biology Guided Tourという動画で、ミトコンドリア、核、リボソーム、RNA、小胞体、ゴルジ体のような細胞の部分を360度映像で見ながら解説を聞いて学習ができます。

YouTubeのVR映像は非常に豊富なので、この動画のほかにも現実世界には体験できないような形で学習が可能な動画が多く存在しています。生物細胞の動画以外にも世界の都市を観光したり、太陽系の学習ができる動画もあります。

まとめ

VR技術を用いた教育は紙媒体の学習と異なり高い没入感を持ちます。その結果子どもの学習意欲を引き出し、記憶に残りやすい教育を行うことが可能です。より効率的で質の高い教育を施せるようになるため、VRはこれから教育現場にますます浸透していくことでしょう。

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