「バイオハザード7 レジデント イービル」は、CAPCOMのPlaystation VR(PSVR)対応ソフトです。ホラーゲームの代表格であるバイオハザードシリーズのVR版で、その圧倒的な恐怖感から人気を得ている話題のゲームです。
この記事では「バイオハザード7 レジデント イービル」のストーリーやプレイ後の感想などについてまとめます。
「バイオハザード7 レジデント イービル」のストーリー
「バイオハザード」シリーズといえば、これまでたくさんのゲームソフトや映画作品としても広く知られているコンテンツです。蔓延するゾンビウイルスに感染したゾンビ達とのアクションがイメージとして強いですが、今回のシリーズでは「人間」の怖さを感じるようなテーマになっています。
これまでの今作はこれまでの「バイオハザード」シリーズと異なり、恐怖を感じる敵はゾンビではなく、館の住人であるベイカー家の人々です。「バイオハザード7」の舞台はアメリカルイジアナ州のベイカー家の館です。周りが大自然に囲まれているこの館は、周囲に人家の気配は少なく、とても暗い雰囲気で恐怖感を煽られます。
「6」から4年後を描く今作では、主人公が妻から受け取ったメッセージをもとに、ベイカー家に潜入するというストーリーです。全編VRモードでプレイすることができます。
「バイオハザード7 レジデント イービル」の感想
それでは、この「バイオハザード7 レジデント イービル」を体験してみた際の感想をご紹介していきたいと思います。これまでのシリーズと異なるストーリーに加え、VRでさらに恐怖を感じることができる作品の詳細をご紹介していきます。
VRによる圧倒的な恐怖感
本作の「バイオハザード7」では、全編をVRで体験出来るVRモードでプレイすることができます。これまでの数々の「バイオハザード」シリーズでは、アクションを用いたゲームが大きなテーマとなっていましたが、今回はVRを通して圧倒的な恐怖を感じることができるようになっています。
これまで登場していたゾンビなどのキャラクターはもちろん、ベイカー家の恐ろしい住人などをVRの世界でよりリアルに体験することができます。また、舞台となるベイカー家の暗い館の中を進んでいくことになるため、体験者は常に恐怖と不安、緊張感に襲われます。これまでのシリーズとは圧倒的に異なる恐怖感を感じることができるでしょう。
【参考記事:今さら聞けない!PlayStation VR(PSVR)ってどんなもの?】
一人称による主観視点
VRモードでプレイすることにより、三人称視点ではなく一人称視点でのゲームプレイができます。主人公の見ている視界をそのままプレイヤーが共有することになり、目の前に急に敵が現れたり、視点移動の際に自分の頭を動かして操作を行うので、まさにその場に本当に立っているかのような体験ができます。
手の演出へのこだわり
また、今回の「バイオハザード7」では、特に手の演出にこだわって作られているようです。手の細かい部分がとてもリアルで、手に向かって虫が飛びついてくる演出、次第に傷が増えていく演出など、とても凝った表現が施されていることが感じられます。これまでの「バイオハザード」シリーズとはまた違った部分でのクオリティの高さに圧倒されます。
特に、VRモードでプレイしていると、実際の手の位置や動きもより本物に近いようになって、驚いた瞬間にコントローラーを飛ばそうとしたり、自分の顔をかばってしまうなど、非常に臨場感のある体験をすることができます。ホラー作品であるので、クオリティの高さがより際立って見えるようになっています。
VR酔いへの配慮
VRゲームをプレイする際に気を付ける点がVR酔いですが、本作の「バイオハザード7」VRモードでは、VR酔いへの配慮が行われているようです。
本作は全編VRモードで体験することができ、ゲームのボリューム自体がとても豊富なのですが、その分プレイに時間がかかってしまいます。特にホラーゲームが苦手な方や、VR経験が少ない人ではさらに時間がかかることが考えられます。加えて、本作ではVR酔いが生じやすい一人称視点でのVRモードをプレイすることができますが、移動速度が遅く設定されるなど、通常版とは異なる点でVR酔いへの配慮が行われているため、比較的VR酔いになりにくくプレイを続けることができます。
ただ、もちろんVR酔いになりやすいことは個人の差であるため、体に負担のかからない楽しめる範囲でプレイされることをおすすめします。
【参考記事:VR酔いの原因と対策について詳しく説明】
射撃精度の低さから感じるリアリティ
ゲームをプレイしていて、自分の狙い通りの操作が行えることは快適かもしれませんが、本作の「バイオハザード7」では、射撃精度の低さがよりリアリティを感じさせるような仕組みになっています。
ゲーム内で使用する武器は、近接武器の斧などから離れた場所から攻撃できるピストルなどの銃が複数種類存在し、武器によっては弾丸まで変更することができて幅広いプレイスタイルを選択することができます。しかし、本作の主人公はあくまで一般人という設定であるため、その設定を守るように射撃の精度が非常に低くなっています。
また、VRモードでは追いつめられる緊張と恐怖により、さらに命中率が下がってしまうなど、現実のアクションさながらのリアリティを体感できます。
アクション性重視からの原点回帰
これまでの「バイオハザード」シリーズで重視されてきた、迫力や爽快感のあるアクション性から、本作ではストーリーを突き詰めてリアリティを重視した原点への回帰が感じされるような作品になっています。
また、「バイオハザード」シリーズファンであるならばシリーズ1の洋館を思い浮かべることのできるような、同じエリアを何回か往復するゲームシステムなど、原点回帰を感じさせる要素が含まれています。
通常版だけでなくグロテスクVer.も
通常版でも非常に恐怖を感じることができる「バイオハザード7」ですが、よりグロテスクな表現がたくさん取り入れられているグロテスクVerも存在します。
通常版では体験できない、さらに段違いな恐怖をグロテスクVerで体感できます。手に釘が刺さってしまう演出や、腕が欠損してしまう演出など、オリジナルな表現を体験することができるため、より恐怖を感じたいと思う方は挑戦されてみることをおすすめします。
無料ダウンロードコンテンツ「Not A Hero」追加配信
PS VRより、無料のダウンロードコンテンツ「Not A Hero」が配信されています。このコンテンツでは、クリスのミッションを体験することができるようになっています。
「バイオハザード7」のクライマックスからつながるエピソードで、「バイオハザード」シリーズではおなじみのクリス・レッドフィールドが登場します。生物兵器開発やバイオテロなど、事態を収束させるため、ベイカー家の長男ルーカスをターゲットにした作戦計画です。
本編だけでも膨大なストーリーですが、さらに無料でこの追加コンテンツを体験することができます。
まとめ
今回は、「バイオハザード」シリーズの最新作でありながら、たくさんの新しい要素と原点回帰要素を持ち合わせた「バイオハザード7レジデントイービル」をご紹介してきました。
これまでのシリーズとは段違いな恐怖感をVRモードでプレイすることができる本作品は、そのストーリーや体験出来るクオリティの高さから非常に人気を得ているゲームです。皆さんもぜひ、「バイオハザード7」をVRモードでの臨場感で体験してみてください。