音ゲー(音楽ゲーム)はアーケードゲームや家庭用ゲーム機で人気のゲームジャンルです。VRにもやはり人気の音ゲーが多数出ています。
そこで、ライトセーバーを振り回すBeat Saberや初音ミクVRなど、おすすめのVR音ゲー7選をご紹介します。
Beat Saber
2本のスティックで、前方から飛んでくるブロックをリズムに合わせて「ぶった斬る」新感覚のリズムゲーム。2018年5月にSteamVRから発売されるとなんとわずか1ヶ月で10万本を売り上げ、2018年後半にはPSVRからも発売が決定しているこのBeat Saber(ビートセイバー)は、まるでスターウォーズに登場するライトセイバー、あるいはガンダムシリーズの武器ビームサーベルを髣髴とさせる赤と青の2本のセイバーを縦横無尽に振り回す爽快感が目玉です。
セイバーのそれぞれの色とブロックの色は対応していて、赤いセイバーで赤のブロックを、青いセイバーで青のブロックを破壊することで得点になります。振り下ろし、斬り上げ、横薙ぎなど、リズムに合わせてビートを刻めば、気分はジェダイかモビルスーツ乗りです。大きく腕を動かすので楽しく汗をかくこともできます。
収録曲は従来の音楽ゲームと比べると少ないですが、どの曲もクールかつアクションにマッチしたものばかりで退屈とは無縁です。
PSVR版の値段や発売日はまだ未定ですが、SteamVRでの価格は日本円で2,050円。対応デバイスはHTC Vive、Oculus Rift、Windows Mixed Realityの3種類です。
初音ミクVR
初音ミクがVRに登場するのはこれで2回目ですが、ライブパフォーマンスだった「初音ミクVRフューチャーライブ」と違い、今回は本領発揮の場・音ゲーでの参戦です。これまで発売されたProjectDIVAやProjectMiraiと同じように飛んでくるノートをリズムに合わせて叩くプレイスタイルですが、やはりVRの名は伊達ではありません。
2本の「サイリウム」を手にしたプレイヤーは、アリーナを飛び越え同じ舞台の上で、舞い踊る彼女を誰よりも近くで堪能しながら、彼女の後ろから飛んでくるノートをサイリウムで叩いていきます。先ほどご紹介したBeat Saberがジェダイやモビルスーツをイメージしているとしたら、こちらはコンサートのファン、それも「自分のためだけに開かれたコンサート」を楽しめる最高に贅沢なファンの姿だといえるでしょう。
収録曲は8曲で、「ゴーストルール」や「ヒビカセ」などどれも耳に残る名曲ばかり。収録曲以外にも、順次DLCとして追加予定です。
購入場所は現在SteamVRのみで、価格は2,480円。対応デバイスはHTC Vive、Oculus Rift、Windows Mixed Realityの3種類です。
VR RHYTHM ACTION SEIYA
巨大なスクリーンの周囲で、レーザービームが走り火柱が立ち昇るリアル顔負けのライブステージを踏みしめたプレイヤーは、手にした2本のマイクをラケットのように使い前方から飛んでくる歌詞を乗せたノートを叩いてメロディを奏でていきます。演奏される曲に合わせてアクションをするのではなく、アクションをすることによって歌が流れる。それがVR RHYTHM ACTION SEIYAのスタイルです。
ノートを叩くタイミングだけでなく、より強くパンチしたほうがスコアが上がるというアクション要素の強いゲームなので、ムシャクシャしたとき、気分が上がらないときのテンションアップにもってこいのタイトルです。
収録曲は、「VRカノジョ」のテーマソングをはじめとする提供楽曲や発売元のWANDVオリジナル楽曲を合わせて全25曲。初期状態の10曲から条件クリアごとに曲が順次解放されていくシステムになっています。
気になる価格は1,980円、購入場所はSteamVRで、対応デバイスはHTC ViveとOculus Riftの2種類です。
AudioShield
上でご紹介したSEIYAはラケットで球を打ち返すように叩いていましたが、このAudioShieldは己の拳でボクシングのようにノートを叩いてプレイするゲームです。AudioShieldのshieldとは盾のことで、その言葉の示すとおりプレイヤーの手にはそれぞれ赤と青のグローブにも似た盾が装着され、赤・青・紫の3色のノートをそれぞれ対応する手で(紫の場合は両手で一緒に)パンチしていく、実にシンプルでわかりやすいゲームです。
一見特徴の薄そうなこのAudioShield、特筆するべきはその楽曲内容にあります。なんとこのゲームは、自分のパソコン内に取り込んだmp3ファイルやiTunesのファイルを読み込むとプレイ楽曲に自動生成してくれるのです。さらにはYouTubeからも曲を取り込んでプレイすることが可能で、他の音ゲーには収録されないお気に入りの曲を遊ぶことが可能です。
また、ノートの難易度や飛んでくる角度、位置の調整などができるソフト「Audioshield Modder」をダウンロードすれば、自分のプレイスタイルに合わせてカスタマイズもできます。
販売はSteamVRで価格は1,980円、対応デバイスはHTC Viveのみとなっています。
Airtone
Airtoneは、ただ楽曲をプレイするだけでなく、プレイヤーを世界観に没入させるための要素をふんだんに盛り込んだ、まさに「VR+音ゲー」と呼ぶのにふさわしいゲームタイトルです。
音楽を奏でることに特化したほかの音ゲーと違い、Airtoneには物語が存在します。それは、ゲームのナビゲートキャラクター・ネオンとともに「リズム」を集める、というもの。プレイヤーはネオンの所有するロボットになって、リズムゲームでリズムを集め、物語を進めていきます。
ゲームはメインのリズムゲームエリアと、ネオンと交流できるリビングルームエリアに分かれていて、リビングエリアでは現実の時刻に合わせた情景変化など没入感を高めるためのギミックが盛りだくさん。ゲームエリアでは「エアーリズムアクション」というジャンルどおり、まるでエアーライドしているような爽快感溢れるプレイを楽しむことができます。
トリガープッシュや長押しなど細かな操作が必要となるため、上にあげた直感操作タイプよりも難易度は高め。しかしそれが、クリアできたときの達成感を大いに刺激してくれます。
2018年内にはPSVR版の発売も予定されており、それを記念してサウンドトラックの発売が決まるなど、これからも目の離せないタイトルです。
販売価格は2,980円、対応デバイスはHTC ViveとOculus Riftの2種類です。
Thumper
楽曲に沿ってノートでリズムを刻むのが主流の音ゲーにおいて、Thumperははっきり異質と言えます。このゲームは「音に合わせてキャラクターを動かす」というもっとも原始的なタイプのリズムゲームです。
プレイヤーの分身は画面中央を陣取る白銀の昆虫・スペースビードル。この昆虫をリズムに合わせて操作し、最終地点に待ち構えるボスを撃破するのがゲームの概要です。お腹に響く重厚なビートは音楽を楽しむというには重々しく、これを音ゲーにカウントしていいのか少々迷いました。
このゲームのセールスポイントは、宇宙空間やSFのワープホールを連想させ目を離せなくなる圧倒的存在感のグラフィックと、ジェットコースターよりもハイスピードなプレイ画面です。このふたつの視覚刺激に、シンプルでベースの重いBGMと息つく暇を与えない操作が相まって、VR空間への没入度は群を抜いて高くなっています。音だけでなく、空間そのものを楽しむ。それがこのThumperなのです。
対応デバイスはPSVR専用、販売はダウンロードのみで、価格は1,999円です。
ペルソナ5ダンシング・スターナイト
世界を震撼させ続けるビッグタイトル・ペルソナシリーズ。その最新作の初となるスピンオフがリズムゲームになるとは、誰が予想できたでしょうか。ペルソナ5ダンシング・スターナイトは、PS4・PSVitaに対応したゲームです。怪盗団のメンバーが、誘われた「宴」を盛り上げるためにダンスに挑戦する……というストーリー仕立てになっています。
基本的に2DでプレイするこのゲームのVR体験ポイントは、ストーリーを進行していくと招待される仲間たちの部屋への訪問と探索です。キャラクターそれぞれの個性が迸る部屋、そして怪盗団のメンバーたちとの交流を楽しんで、そして物語の深淵へと踏み入れるための鍵を見つけてください。
対応デバイスはPS4(一部PSVR対応)とPSVita、価格はPS4が7,480円、Vitaが6,980円となっています。PS4とVitaで対象年齢のレーディングが異なるため、ご購入の際は要確認を。
まとめ
VRが世の中に浸透してきたことで、さまざまなジャンルがVRに参入してきました。その中で、音楽ゲーム・リズムゲームはかなり優秀なスタートを切れたと言っていいでしょう。特にiMOVEなど、アクションタイプのコントローラーを使った直感型の音ゲーは、VRのウリである没入感とマッチしてこれからますます盛り上がっていくことは間違いありません。
今回ご紹介した7つのタイトルを体験して、VR空間に広がる音の波に乗ってみませんか?