VRゴーグルは、メガネをかけたままでも使えるのでしょうか?それともメガネなしでもちゃんと見えるのでしょうか?
VR動画やVRゲームなどを体験するにはVRゴーグル・ヘッドセットが必要なので、メガネの人には着用の有無・可否は気になるところです。そこで、VRゴーグルのメガネ対応状況について、主なゴーグルやヘッドセットをあげながら詳しく説明します。
VRゴーグルはメガネの人でも使えるのか?
結論からいうと、お使いのメガネがVRゴーグルの枠内に収まるサイズであれば基本的には使えます。しかし人それぞれ顔の骨格や鼻の高さ、視力などが違いますので、実際にVRゴーグルを装着してみたら、メガネのフレームがゴーグル内部に干渉したり、レンズに当たって傷つけたり、メガネがずれたり、使用に違和感を感じたりといったこともあるようです。
簡易なダンボール製のVRグラスもいくつかあり、手軽に購入できる価格ではあるのですが、こちらはそもそも眼鏡の装着を想定して作られていません。顔に装着する部分がオープンタイプなので、焦点を合わすためにレンズとの距離を開けるといらない景色が視野に入ってしまいます。
メガネなしでも見ることは可能
販売されているVRゴーグルの中には、焦点距離(ピント)調整機能や瞳孔間距離(目幅)調整機能がついているものもいくつかあります。強い乱視があると難しいのですが、そうでなければ裸眼のままで利用できるものもありますので、まずは製品の仕様をよく確かめてみましょう。
コンタクトレンズは着用したまま使えるか?
裸眼の場合と同じで、ほぼ問題なく快適にVRの世界を楽しむことができます。目に直接の衝撃が加わるようなことはまずないので、気にせずお使いください。
メガネ着用に対応しているVRゴーグル
ここでは、メガネ着用のままで使えるVRゴーグルを5つご紹介します。
PlayStation VR(PSVR)
SONYが送り出した渾身のVRデバイス。PlayStation®4のPS VR対応コンテンツやVR非対応コンテンツ、映像メディアなどを楽しむことができる製品になります。スコープ部分に収まるサイズ(150mm程度まで)であればメガネをつけたままでも使用可能です。
本体以外に必要なもの:PlayStation®4、PlayStation®Camera、VR対応コンテンツ
価格:実売45,000円前後
【詳細記事:今さら聞けない!PlayStation VR(PSVR)ってどんなもの?】
HTC Vive
PCゲームの「Steam」を運営するValveと台湾のデバイスメーカーHTCが共同開発した製品です。「Steam」では250を超えるVive用のゲームタイトルが公開されています。 スコープ内のサイズは横が約140mm、縦が約45mmですので、このサイズに収まるメガネであれば使用可能です。
本体以外に必要なもの:要求スペックを満たすPC、ネットワーク、VR対応コンテンツ
価格:実売64,000円前後
【詳細記事:HTC ViveはVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)の代表格】
Oculus Rift
Oculus RiftはHTC Viveと並んで有名なPC用ヘッドマウントディスプレイです。昨今のVRブームの火付け役で、後にその将来性からFacebookが買収しました。広視野角、頭の動きに表示が追従するヘッドトラッキングといった特徴を持っています。スコープ内のサイズは横が約130mm、縦が約62mmと横がやや狭いので、自身のメガネに合うか確認が必要です。
本体以外に必要なもの:要求スペックを満たすPC、ネットワーク、VR対応コンテンツ
価格:実売50,000円程度
【詳細記事:Oculus RiftはVRブームの火付け役となったHMD】
エレコム P-VRGR01BK/WH
日本のエレコムが販売しているVRゴーグル。カメラレンズをさえぎらないオープン設計になっているため、アウトカメラを利用したARコンテンツも楽しむ事ができます。利用スコープ内のサイズは横が約140mm、縦が約62mmですので、対応するメガネのサイズに余裕があります。
本体以外に必要なもの:4.0~6.0インチのスマートフォン、VR対応アプリ
価格: 実売2,000円前後
K&J 3Dゴーグル
本体重量290gと超軽量のため、長時間の使用でも頭や首への負担が少なく、持ち運びに便利で手軽にVRを楽しむことができる製品です。焦点距離と瞳孔間距離を別々に調節可能で、500°までの近視の人にも対応しています。
本体以外に必要なもの:4.7インチ~6.0インチのスマートフォン、VR対応アプリ
価格:実売1,500円前後
メガネなしでも大丈夫なVRゴーグル
ここではメガネを外した状態でもVRゴーグルに備わっている調整機能を使うことで、裸眼でも使用できるVRゴーグルをご紹介します。
ちなみに上で挙げたメガネ対応製品も、メガネなしで使用できます。
Brisie 3D VR ゴーグル
目の負担を抑える高精密、高透過率のPMMA光学専用レンズを採用し、焦点距離と瞳孔間距離の調節も可能です。付属のカナル型のイヤホンにより一層VRの世界を楽しむことができます。
本体以外に必要なもの:4.0~6.0インチのスマートフォン、VR対応アプリ
実売価格:2,700円前後
CHOETECH VR ゴーグル
PMMA非球面レンズを採用、ヘッドフォン一体型の製品となります。価格の割には高級感のあるデザインが特徴です。600°までの近視に対応し、焦点距離と視界距離の調整が可能です。
本体以外に必要なもの:3.5~6.0インチのスマートフォン、VR対応アプリ
価格:実売2,000円前後
VOX PLUS BE 3DVR
こちらも PMMA非球面レンズを採用によりクリアで上質な映像が楽しめます。焦点距離と瞳孔間距離の調節可能で近視度数-8.0、遠視度数+4.0までの近遠視対応、イヤホン一体型で受話機能もあるため、電話がかかってきてもそのまま通話することが可能です。
本体以外に必要なもの:4.0~5.6インチのスマートフォン 、VR対応アプリ
価格:実売3,000円前後
エレコム P-VRGR02BK/WH
こちらの製品は、先にご紹介した「P-VRGR01BK/WH」の小型軽量版です。目幅調節機構・ピント調節機能を搭載していますが、小型タイプのためメガネ使用が不可です。
本体以外に必要なもの:4.0~5.2インチのスマートフォン、VR対応アプリ
価格:実売2,200円前後
まとめ
VRゴーグルには、メガネをつけたままで使えるものと使えないものがあります。コンタクトを使っている人であれば特に問題ないのですが、メガネをつけたまま使用したい場合は、購入前に店頭などで自分のメガネが対応しているかどうかを確認したほうが良いでしょう。焦点調整ができるVRゴーグルであれば、強い乱視でなければ裸眼でも問題なく使えます。