コロナ禍で、注目を集めた「音楽メタバース」をご存じでしょうか。実は、音楽メタバースによって、従来とは全く異なる音楽ライブを楽しめるようになり、音楽業界に革命が起きるかもしれません。
そこで、この記事では、メタバースによって実際に開催されたライブや、音楽メタバースの未来についてご紹介します。近未来にある音楽メタバースを知ることで、ワクワクすること間違いなしですよ。
そもそもメタバースって何?
そもそも、メタバース 意味を知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。メタバースとは、超越(meta)と宇宙(universe)を組み合わせた言葉で、仮想空間を意味します。すなわち、現実とは異なる空間に、自分の化身となるアバターを設定することで、自由に活動できる空間を指します。
具体例としては、360度見渡す限り仮想空間を味わえるVR技術や、オンライン上のアバター同士でコミュニケーションが取れるサービスなどが挙げられます。
実際に開催された有名な音楽メタバースは?
メタバース 意味を知ると「ゲームにしか利用できない技術ではないのか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、音楽業界にもメタバースが浸透し始めており、実際に音楽メタバースが開催されたこともあります。ここでは、開催された中でも有名なメタバースライブをご紹介します。
FUJI ROCK FESTIVAL ’19
国内最大級の野外音楽フェスとして知られるフジロックは、日本音楽フェスとしては初となる、5Gネットワークを用いたメタバースを、2019年に提供しました。CG再現されたフジロックの会場に、アバターとして入場することで、vrライブを楽しめるといった内容の仕上がりでした。
Justin Bieber – An Interactive Virtual Experience.
2021年11月、ジャスティン・ビーバー初となるメタバースライブが開催されました。ジャスティン・ビーバーのアバターが、様々な仮想空間で曲を披露するといった、今までにないライブです。さらに、観客からのチャットや絵文字を通じて、ライブ中のジャスティン・ビーバーとリアルで交流することもでき、メタバースライブならではの演出を施していました。
どのようなライブが開催されたか気になる方は、ジャスティン・ビーバーのYouTube公式チャンネルにて、ライブ模様を視聴できるためチェックしてみて下さい。
音楽メタバースの未来について
音楽メタバースによって、音楽業界にどのような革命が起きるのか気になりますよね。ここでは、音楽メタバースの未来についてご紹介します。
会場に行かなくても3次元でライブを楽しめる
新型コロナウイルスによる規制が緩和されたこの夏は、夏フェスに参加して現地で楽しまれる方も多いのではないでしょうか。
一方で、人を集めることが困難だったコロナ禍では、動画配信によってライブを開催することが多くありました。しかしながら、ライブ会場のような臨場感を味わうことができず、物足りなさを感じる方も多かったのではないでしょうか。
そこでVRライブの導入が進むことで、自宅でライブ会場の雰囲気を、3次元で体感できるようになります。また、地方住まいでライブ会場に足を運びづらい方でも、ライブを楽しめるようになるのは大きな革命ですよね。
アーティストをより身近に感じることができる
いざライブ会場に行っても、ステージから遠い座席で、アーティストを生で見ることがほとんどできなかった経験を持つ方もいるのではないでしょうか。せっかくライブを見に行くなら、より近くで楽しみたいですよね。
VRライブでは席を気にする必要がないため、ライブ会場の最前列席よりも近い視点で、アーティストを見ることができます。目の前にアーティストがいる経験ができるなんて、夢みたいですよね。
新しいライブ演出を施すことができる
現実とは異なる仮想空間であるため、今までにないライブ演出を施すことができます。今ある例ですと、上記のジャスティン・ビーバーのライブも相当します。しかし、ジャスティン・ビーバーのライブ演出も、音楽メタバースの序章に過ぎないでしょう。今後、どのようなライブ演出が創出されていくのか、可能性は無限大です。
まとめ
今回は、実際に開催されたことがある音楽メタバースや音楽メタバースが普及した未来についてご紹介しました。まだまだ発展途上の音楽メタバースですが、技術革新が進むことで、今までのライブの概念を一新させてくれそうですね。音楽メタバースが、今後どのような新しいエンターテイメントを生み出してくれるのか見守っていきましょう。