VRゴーグル・ヘッドセット

VRゴーグルは何歳から使える?VRが与える子どもの目への影響について

VRゴーグルは何歳から使える?VRが与える子どもの目への影響について
VRゴーグルは何歳から使える?VRが与える子どもの目への影響について

仮想現実が体験できる「Virtual Reality」。略して、「VR」を皆さんは体験したことがありますか?VRゴーグルを装着するだけで、限りなく実体験に近い状態になれるVRは、自宅にいながらライブ会場にいるような感覚になったり、ゲームの世界観をよりリアルに感じられたりとても魅力的なコンテンツです。

最近では、教育の分野でも活用されるようになってきたようですが、VRゴーグルは子供が使用しても問題ないのでしょうか。

この記事では、「VRゴーグルは子供が使っても大丈夫?」、「使う事で目が悪くなる?」といった疑問について調べてみました。

VRとは?

VRゴーグルが子供に与える影響について調べる前に、VRについて知っていきましょう。

冒頭でも記述してますが、VRは「Virtual Reality」の略で、『仮想現実』と訳されます。コンピューターで創り出された仮想的な空間を現実であるかのように擬似体験出来る仕組みで、コンピューターによって提供される感覚刺激(視覚像や音など)を通じて体験出来る仕組みです。

VRゴーグルの仕組み

VRゴーグルを装着することで、視界が360°覆われ仮想空間を体験することができますが、いったいどんな仕組みになっているのでしょうか。

ほとんどのVR機器は、VRゴーグル(ヘッドセットとも呼ばれます)をかけ、顔の動きによって映像を変化させる技術により作られているそうです。

VRゴーグルは、メガネのレンズにあたる部分がディスプレイになっていて、映像を立体視させるために右目用映像と左目用映像とディスプレイの映像を区切って見せる事で実現したそうです。簡単に言うと、普段の生活では両眼を使って生活してますが、VRゴーグルで右目、左目分けて映像をみていて、さらにはかなりの至近距離で映像をみている状況になります。

VRが子供の目に与える影響は?

皆さんは子供の頃に「テレビを近くで見ると目が悪くなる」と注意されたことありませんか?

最近はオンライン授業やオンラインゲームなど、子どものネット利用も身近になり、液晶画面を見る時間も増えていることで、視力が低下する児童も増えているようです。VRゴーグルは、テレビを近くで見るという距離より更に近い距離で映像をみていることになりますから、やはり眼に影響を及ぼしそうな気がしますよね。

人間の目は、6歳までは立体視の発達過程にあるそうです。発達過程の時期に日常とは異なるVRのような目に負担のかかるような映像を見ると目が内側に寄って戻らなくなる斜視の状態になる恐れがあるそうです。大人の場合は、この状態になっても2〜3日で元に戻るようですが、4歳の子供が3D映像を視聴したことで斜視になり手術しないと戻らなかった事例もあるそうです。

6歳以降は、立体視の機能がほぼ完成するようですが、両目の融像機能(両目の映像を重ねて見ること)が弱いと斜視になることもあるそうで慎重になる必要がまだあります。13歳〜14歳になると、瞳孔間距離が増加する段階になるそうです。

上記のように医学的な理由も考えると、子供にVRゴーグルを使用するのは注意が必要ですね。

VRゴーグル推奨年齢は?

VR機器の年齢制限ガイドライン

簡単に装着できるので子供でも簡単に使用してしまいそうですが、各社利用については年齢制限の注意書きが記されています。

 

  • Playstation VR:対象年齢は12歳以上。12歳未満の子供にはVRヘッドセットは使用させないよう警告。
  • Oculus:13歳以下の子供は使用しないように警告。
  • HTC Vive:ガイドラインの記述はないが、子供に使わせないよう注意喚起。
  • Gear VR:13歳未満の子供にはGear VRは使用しないでと警告。

目の影響を考えてか、各社13歳以上からの使用を推奨しているようです。家庭で楽しめるVR機器だけでなく、VR体験施設でもアトラクションの利用に年齢制限を設けています。

映像内容により制限される年齢も違う場合もありますが、7歳未満のVR利用は不可だったり、7歳〜12歳の利用は保護者の同意が必要だったり制限されています。

子供でも体験できるVRは?

子供の目の成長過程を考慮すると、13歳以上からの使用が推奨されているようですが、子供が安心してVR体験ができるタイプもあります。

Nintendo LABO Toy-Con 04 VR KIT

Nintendo Switchと合わせて使うVRキットで、対象年齢は7歳以上です。段ボールを組み立てて作るので、想像力や好奇心を掻き立てた後にVR体験を楽しめます。

KoKa 特性VRゴーグル

子供の科学より販売されているKoka特性VRゴーグルは、一眼使用なので子供でも安心なのと、スマホをセットしてレンズを覗くだけの簡単さと低価格なのがポイントです。

まとめ

この記事では、子供のVRゴーグル使用についてまとめてみました。気軽に使えて楽しいコンテンツですが、13歳未満の子供への使用には影響があることがわかりました。子供の将来のためにも、大人たちがきちんと管理してあげることが必要ですね。