PlayStation VR(PSVR)は2016年10月に発売され、即完売・再入荷待ちとなる人気ぶりで、一大センセーションを巻き起こしました。そしてその1年後の2017年10月に、新型が発売されました。
ここでは、新型PSVRの旧型との違いや価格、購入方法などについて説明します。
新型PSVRの変更点
PSVRはゲーム用VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)の代表格です。そのスペックはもともと非常に高いものでしたが、今回新型が登場し、さらにパワーアップしたものへと生まれ変わりました。それではどんな点で変更があったのか実際に確認してみましょう。
変更点① ステレオヘッドホン端子の位置
一つ目の変更点はステレオヘッドホン端子の位置です。この変更により何が改良されたのか見ていきます。
従来のPSVRでは、PSVR本体とプロセッサーユニットのケーブルの途中にあるリモコンにステレオヘッドホン端子がありましたが、新型ではステレオヘッドホン端子がPSVR本体の後部という、頭部に近い場所に設置されました。この結果、VR体験の際にケーブルのわずらわしさを感じることが少なく、より快適なVR体験が可能となっています。
さらにヘッドセットとプロセッサーユニットをつなぐケーブルが一本になっているため、よりコンパクトになり、接続の手間も軽減されました。ここが最も大きな変更点です。
変更点② HDR映像のテレビモニター出力に対応
2つ目の変更点は非常に美しい映像を可能にするHDR(ハイダイナミックレンジ)映像を、プロセッサーユニットを取り外すことなくテレビやモニターに出力することが可能になった点です。
以前PS4に付属していたプロセッサーユニットはHDR映像に対応していなかったため、PS4から出力したHDR映像をモニターに出力したい場合は間にあるプロセッサーユニットを取り外して、PS4とモニターを直接接続する必要がありました。新型PSVRに付属しているプロセッサーユニットはHDR映像に対応しているため、毎回取り外す必要はありません。接続されたままでもPS4からモニターへHDR映像をパススルーで直接出力することができます。
このことで、ケーブルを付け替える必要がなくなっただけでなく、HDR映像対応コンテンツをテレビやモニターで遊んだ直後にそのままPSVRを遊ぶことが可能で、その逆も可能となります。
変更点③ わずかに軽量化
旧型モデルと新型モデルの本体重量を比較してみると、10gだけ新型の方が軽くなっています。これには理由が2つあり、1つ目はプロセッサーユニットのサイズがわずかに小さくなっているからです。そしてもう1つは先述した通り、ヘッドセットとプロセッサーユニットをつなぐケーブルが一本になっているためです。
軽量化したのは10gだけなのでほとんど変わりはありませんが、わかりやすい改良点の1つです。
変更点④ PlayStation Camera同梱版のみに
PSVRをプレイするときはプレイヤーの動きを感知するPlayStation Cameraが必ず必要となります。従来のモデルではこのカメラが同梱されているものと同梱されていないものが販売されていました。しかし、新型モデルではカメラ同梱版のみの販売となりました。同梱されていないタイプのものが同梱版よりも5,000円ほど安かったのですが、どちらにしても無ければVR体験ができないものだったので同梱版の方が便利です。
新型は同梱版のみになっているので、すでにPlayStation Cameraを持っているという人以外は迷わず新型を購入すると良いでしょう。
画質・解像度などのスペック面では大きな変更なし
新型と聞くとどうしてもVR体験中の視界の広さや画質の向上を期待してしまいますが、このような大きな変更は、今回はありませんでした。視野角、リフレッシュレート、解像度などの面では旧型のPSVRと変わりありません。
新型PSVRの価格と購入方法
新型PSVR本体の価格は、発売開始当初は44,980円(税抜)でしたが、2018年3月29日より10,000円値下がりしたため、現在は34,980円(税抜)で販売されています。
購入方法は大きく分けると3つです。ソニーの公式通販サイトである「ソニーストア」、Amazonなどの通販サイト、そして家電量販店のように実際の店舗に足を運んで購入する方法です。
ソニーストアにはPSVRの公式サイトから入ることができますので、非常にわかりやすく便利です。周辺機器などの情報も同時に確認できるのは利点でしょう。
Amazonや楽天など公式サイトではない通販サイトで購入する場合は値段がサイトによって少しずつ違う場合もあるので、その確認が少し手間になるかもしれません。
実際の店舗へ行って購入する場合はまずPSVRが売っているかどうかを確認しておく必要があります。PSVR公式サイトから購入できる店舗の確認ができるようになっていますので必ず確認してから行くようにしてください。ヨドバシカメラやヤマダ電機、ビッグカメラなどの大型家電量販店でなくても、ゲオやイオンモールで販売されていることも多いです。
新型と旧型は「型番」で見分けよう
新型PSVRと旧型PSVRの違いを今まで見てきましたが見た目には大きな違いがありません。購入するときに間違えてしまうと大変なので、購入時には必ず型番を確認しておくと良いでしょう。新型の型番は「CUH-ZVR2」で旧型の型番は「CUH-ZVR1」です。古いものが「1」で新しいものが「2」なので非常にわかりやすいです。
まとめ
新型PSVRと旧型PSVRにはスペック的に大きな違いはありません。ケーブルの接続が簡単になっている程度の差なので、すでにPSVRを持っている人は買い直す必要はないでしょう。しかし、これから始めてPSVRを購入するという人は接続の手間が簡略化されており、使用前のストレス軽減になるので、新型を購入することをおすすめします。