人気急騰中のVRは、VRゴーグルさえあればiPhoneで気軽に見ることができます。価格も手頃なものが多く、動画などのアプリも充実してきており、以前よりもずっとVRは身近なものになりました。

とても楽しいコンテンツが気軽に楽しめるのに、体験しない手はありません。ここでは、VR初心者の方のために、iPhoneに対応したVRゴーグルの比較ポイントと、おすすめVRゴーグルをご紹介します。

iPhone対応VRゴーグルの使い方

まずはiPhoneに対応したVRゴーグルはどのように使うのか確認しておきましょう。使い方は全てのゴーグルでほぼ同じですので、基本的な使い方を覚えておきましょう。

ゴーグルとスマホを用意したら、まずはスマホにVRアプリやVR動画、VR映像をインストールしておきましょう。ゴーグルにセットする前にそのアプリを起動しておく必要があります。動画の場合は再生を開始しておいてください。

インストールしたアプリが音の発生するものであれば、スマホにイヤホンを装着しておきましょう。ゴーグルによってはイヤホン装着の難しいものもあるので購入前に確認してください。ゴーグルにヘッドホンが装着されているタイプのものであればイヤホンは必要ありません。

アプリをインストールしたらスマホをゴーグルにセットしてVRを楽しむことができます。その際、操作用のリモコンがあればゴーグルをかけてVR視聴しながらスマホ操作も行えます。

以上で、スマホでVR体験をする際の基本的な使い方の説明は終了です。それではこれからゴーグルを選ぶ際のポイントを見ていきたいと思います。

iPhone対応VRゴーグルの7つの比較ポイント

ここからは実際にiPhoneに対応したVRゴーグルをいくつか例に挙げつつ、どんなゴーグルを選べば良いのか比較ポイントを解説していきます。

スマホ用のVRゴーグルは、Gear VR(Galaxyスマートフォン対応)とDaydream View(Pixelシリーズなどに対応)を除けば基本的にiPhoneには対応しています。そのため使用できるゴーグルは非常に多いです。

VR映像の美しさ(解像度)はiPhone本体のスペックに依存する部分が大きいのですが、その他の没入感や使いやすさ、操作感はゴーグルによって大きく異なってきます。多種多様なゴーグルの中からどのようなポイントに注目すべきなのか見ていきましょう。

(1)価格

まずは1番気になるゴーグルの価格です。

VRゴーグルにはPC用のものやゲーム機対応のものもあり、これらはハイエンドと呼ばれる非常に高性能なゴーグルです。その分費用もかかり、購入には数万円必要なものばかりです。一方でスマホ用ゴーグルは高い物でも1万円台で購入でき、iPhoneに対応しているゴーグルは数千円台で購入できるものがほとんどです。

iPhone対応のゴーグルの中では最も高価な部類に入るHOMiDO V2は8900円です。一方、最も安価で手に入るGoogle Cardboardなどのビューワータイプのものには、1000円前後で購入できるものあります。その他に3000円台くらいで手に入るゴーグルも多いです。

(2)視野角

続いてのポイントは視野角です。視野角はVR体験中の視野の広さのことで、これが広ければ広いほど高精度なVR体験であるということができます。視野角は公式に発表されていないものも多いですが、先ほども例に挙げたHOMiDO V2であれば、103度の視野角になっています。

スマホ対応のゴーグルはバランスの良い100度前後の視野角になっているものが多いのですが、Canborの最新型のゴーグルは120度と、ハイエンドゴーグルにも劣らない視野角を持っています。より広い視野でVRを楽しみたい方にはおススメのゴーグルです。

(3)操作リモコンの有無

VR空間内の操作ができるという意味では、コントローラーが付いているかどうかも重要な要素です。

3000円程度のゴーグルにはリモコンが付属していることもありますが、例えばCanborのリモコン付属ゴーグルにはヘッドフォンが付いていないなど、他の要素がなくなっている場合もあります。

リモコンは1000円前後で別売しているので、付属でなくともそれほど大きな出費にはなりません。VRの操作性を高めたい人はリモコンも入手するのが良いでしょう。

【参考記事:スマホVRにおすすめのVRリモコンをご紹介(iPhone・Android)

(4)メガネ着用での使用可否

メガネをかけた状態でもゴーグルは使用できるのか?ということはメガネ使用者の方にも気になるところだと思います。

この点に関してはあまり気にしなくても良いというのが結論になります。というのも、現在のVRゴーグルのほとんどはメガネに対応しているからです。この記事で今まで例に挙げたHOMiDO V2やCanborゴーグルもメガネ着用のままで問題ありません。

ただし、メガネ対応していないゴーグルが全くないわけではないことや、メガネのサイズが大きい場合はゴーグルに入らない場合があることは注意しておいてください。サイズの大きなメガネを使用している方は小さめのメガネフレームに変えておくとVR体験をしやすくなると思います。

【参考記事:VRゴーグルはメガネかけたまま着用?メガネなしOK?

(5)ヘッドフォン内蔵の有無

VRは視覚だけで楽しむものではなく、聴覚も重要な要素となってきます。そこで、ヘッドフォン付きかどうかもVRの質を高める意味で重要な要素となってきます。

スマホ対応のゴーグルにはヘッドフォンは内蔵されているというよりも外付けされているものが多くなります。例えばCanborのヘッドフォン付属ゴーグルやHAMSWAN製のVRゴーグルなどがそれにあたります。

ヘッドフォンが付いていないゴーグルでは音を楽しめないわけではありません。構造上イヤホンをスマホ本体に接続した状態でVR体験出来るゴーグルであれば音を楽しむこともできます。

(6)焦点距離の調節可否

VR体験の際、目の前の映像の焦点距離を調節できるかどうかは重要な要素です。ここが調節できれば、目の前に広がるVRの世界がより鮮明で没入感の高いものとなります。

焦点距離の調整機能がついているゴーグルは決して少なくはないです。HOMiDO V2、Canbor、DMM.com VR動画スターターセットはいずれも焦点距離の調節が可能です。1000円程度で購入できるビューワータイプのもの以外の通常のゴーグルであれば、ほとんどは調節ができます。

(7)対応のスマホサイズ

スマホ用のVRゴーグルで一番気を付けなくてはならないのがスマホの対応サイズです。

例えば、DMM.com VRスターターセットが対応しているのは4.7インチ~6インチのスマホです。このサイズ以外のスマホを使ってしまうと、そもそもセットが困難であったり、ゴーグルやスマホを傷つけたりすることにもなります。

対応サイズはゴーグルによって異なりますので、必ず購入前に確認しておいてください。

おすすめiPhone対応VRゴーグル4選

ではここでおすすめのiPhone対応VRゴーグルを4つ紹介したいと思います。今回選んだ4つはいずれもリモコンは別売りのものですので、操作用リモコンは別途購入をしてください。

(1)HOMiDO V2

© HOMIDO JAPAN

始めに紹介するHOMiDO V2は、iPhone対応のゴーグルの中では非常に高価です。

このゴーグルが他のものと比べてやや高価な理由は、何といってもレンズです。視野角が103度と広めであるだけなく、非常に軽量で透明度も高く、クリアなVR映像を楽しむことができます。リモコンはついていないですが、スマホをタップできるアクションボタンが付いており、VR体験中でもスマホ操作が可能です。

また、見た目は高級感のある重厚でしっかりしたつくりになっており、高性能のレンズを保護するため、ハードケースも付属しています。少し値段は高いですが、iPhoneでVRを楽しむのであれば他のゴーグルよりもワンランク上のVR体験ができるでしょう。


<HOMiDO V2の購入はこちら>

(2)DMM.com VR動画スターターセット

出典:infolens

次に紹介するのは、全国のドン・キホーテで販売されているDMM.com VR動画スターターセットです。こちらは非常にシンプルなつくりのゴーグルですが、DMMの動画購入に使用できる1000円分のポイントコードが付いています。映像も先ほどのHOMiDOと比べても大きく違いはなく鮮明な映像を見ることができます。

これさえ購入してしまえばDMMのVR動画を存分に楽しむことができるのが強みです。

リモコンがなく、スマホ操作ができないのでゲームアプリはできませんが、値段も手ごろなのでとにかくVRゴーグルを使って動画を見てみたい方におすすめのゴーグルです。(amazon)

(3)Canbor VR ゴーグル(ヘッドフォン一体型)

© Canbor

続いて紹介するのはCanbor VR ゴーグル(ヘッドフォン一体型)です。Canbor VR ゴーグルにはいくつか種類があるのですが、今回はヘッドフォン付属のものを紹介したいと思います。

このゴーグルの魅力はヘッドフォンと広い視野角です。ヘッドフォン付きなのでイヤホンの用意は必要なく、簡単に音を楽しむことができます。また、視野角は120度と、ハイエンドVRゴーグルと比較しても遜色のない広さの視界でVRに没入することができます。

ただしヘッドフォン付きのタイプの場合はリモコンが付いていません。1000円程度で別売りされているリモコンを購入する必要がありますので注意してください。


<Canbor VRゴーグルの購入はこちら>

【参考記事:スマホVR「Canbor VRゴーグル」の使い方と評価レビュー

(4)ハコスコ タタミ2眼

© ハコスコ

最後に紹介するのはダンボール製のビューワータイプゴーグル「ハコスコ」です。簡素なつくりで値段も非常に安いです。

ダンボール製なのでゴーグルとしての精度が高いわけではありませんが、とにかく手軽にVR映像やVR動画を楽しむことができます。

VRはよくわからないのでとりあえず体験してみたいという方は、まずはこちらを購入して使ってみるとよいと思います。その後、より良いVR体験をしたいと思ったら、さらに精度の高いゴーグルを購入すると良いです。


<ハコスコ タタミ2眼の購入はこちら>

おすすめのiPhone用VRアプリ

ゴーグルを紹介し終わったところで、最後にVRを体験できるおすすめアプリを紹介します。

当たり前のことですがVRの内容はアプリによって変わるので、面白いVR体験ができるアプリを使いたいものです。それでは早速見ていきましょう。

プラネタリウムVR

始めに紹介するアプリはプラネタリウムVRです。その名の通り、プラネタリウムをVRで体験することができます。

スマホを空にかざすとセンサーやGPS機能を使って、綺麗な星空が浮かび上がるアプリです。VRゴーグルを装着して体験すると星空や星座が立体的に浮かび上がり、本当に夜空を見上げているような気分になることができます。

星座の名称や日周運動を表示させることもできるので飽きることなく楽しむことができます。VRで映像を見てみたいかたは最初にインストールしても良いアプリです。

YouTube

©YouTube, LLC

続いては皆さんお馴染みのYouTubeです。普段スマホやPCでYouTubeをご覧になっている方は多いと思いますが、YouTubeにはすでに360度動画などのVRコンテンツがあります。

もともと豊富な動画コンテンツがそろっているアプリですから、VR動画も非常に多様な種類のものを視聴できます。VR動画を手軽に見てみたいだけならこのアプリさえ入れておけばとりあえず問題なしです。

【参考記事:VR動画をYouTubeで見るには?見方とおすすめ動画20選

VR Roller Coaster

次に紹介するのはVR Roller Coasterです。名前から想像できるかもしれませんが、ジェットコースターに乗っている気分を味わえるVRアプリになっています。

アプリを起動してゴーグルをつけると、視界全体が完全にジェットコースターに乗っているあの感覚になります。下を見ればコースターとさらにその下の地面があり、上を見ると青空が広がります。コースターが動き出したらあのスリルを楽しむことができます。ジェットコースターを家で楽しんでみて下さい。

動きが激しいアプリなので3D酔いしてしまう方も中にはいるようですので、長時間の仕様は控えた方が良いかもしれません。

VR Zombie Town 3D

最後に紹介するのは非常にゲーム性の高いアプリである、VR Zombie Town 3Dです。

このアプリではゾンビのいる街の中に放り込まれてしまいます。画面中央に赤い点があるのでそれをゾンビに合わせてゾンビを倒してください。ただし、VRですから目の前にいるゾンビだけが全てではありません。360度どの方向からもゾンビは襲ってきます。常に全体を見渡して背後からの攻撃を受けないように気を付けましょう。

町並みは非常に作りこまれており、単純にVR映像としても悪くないアプリになっています。

まとめ

この記事ではiPhone対応のVRゴーグルとアプリを紹介しました。ここに紹介した以外にもたくさんのゴーグルやアプリがあります。iPhone一つでVRが楽しめる良い時代になりました。皆さん是非自分にあったゴーグルやアプリを手に入れて、手軽にVR体験を楽しんでみてください。

投稿者 vradmin