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知らなかったでは済まされない?!動画にまつわる法律まとめ

知らなかったでは済まされない?!動画にまつわる法律まとめ

スマホやパソコンでアニメなどの動画を見る機会は増えています。しかし、Youtubeなどにアップロードされている動画の中には、著作権法などの法律に違反しているものも…。

法律は年々改正されており、知らないと法に抵触する恐れまであります。自分の身を守るためにも、動画にまつわる法律について知っておくことが大切です。

著作者に与えられる権利

アニメ・漫画・映画などの著作者には、著作権法で以下の権利が与えられています。

  • 著作物を印刷、写真、複写、録音、録画等の方法で有形的に再製する権利(複製権)
  • 著作物を公に公開する権利(上映権)
  • 有償・無償を問わず、著作物の複製物を譲渡または貸与する権利(頒布権)
  • 著作物を放送・有線放送・インターネットで送信する権利(公衆送信権)

逆に言うと、著作者以外に上記の権利はありません。無断で作品をアップロードしたり、第3者に販売したりすることは違法行為になるのです。

違法アップロード・違法ダウンロードは犯罪

アニメ・漫画・映画などの著作物を無断でネット上にアップロードすることは犯罪となり、実際に逮捕事例もあります。2019年には、人気漫画を無断で掲載していた海賊版サイト「漫画村」の運営者が逮捕されています。

また、違法アップロードされたものと知りながら動画をダウンロードすることは”違法ダウンロード”と呼ばれ、こちらも犯罪となります。違法ダウンロードの容疑で逮捕された事例は報道されていませんが、捜査のために必要があれば逮捕される恐れがあります。

アニメの違法サイトを見るだけでも違法?

アニメの違法アップロードやダウンロードは犯罪になります。では、アニメ 違法サイト 見るだけだとどうなるのでしょうか?

基本的には、違法アップロードされた動画を見るだけでは犯罪になりません。動画投稿サイトで公開されている動画は「ストリーミング」という技術が使われており、パソコンやスマホには保存されません。そのため、アニメの違法サイトを見るだけで逮捕される可能性は低いです。

ただし、この見解はあくまでも政府・関係団体によるものであり、裁判所の判断ではありません。違法サイトでのアニメ視聴は控えたほうがいいでしょう。

youtubeの切り抜きやMAD動画は違法?

youtubeでよく見るアニメの切り抜きやMAD動画のような、映像の一部分だけ使用するのはOKなのでしょうか?

実はこれらも、著作権法的にはアウトです。たとえ一部であっても、著作物を無断で使用すれば違法行為となります。

しかし違法動画であっても、youtubeが広告をつけて権利者に利益を還元するなどの方法を取っている場合もあります。権利者の判断次第で作品の売上に影響しないものは残されることもあるのです。ただし、権利者の申し立てがあれば削除されたり、訴えられる可能性も無くはありません。

違法アップロード・違法ダウンロードにあたらない条件

著作権法の目的は「文化の発展への寄与」です。著作権者の利益だけを保護しているのでは、文化の発展への寄与はできません。そこで、著作権法には「許諾を得なくても著作物を使用できる規定」が設けられているのです。

違法アップロードにあたらない条件

  • 正しい手順による引用である
  • 教育機関における複製である
  • 試験問題としての複製である
  • 時事問題に関する論説の転載や時事事件の報道のための利用である
  • 美術やプログラムの原作者・所有者による複製である

違法ダウンロードにあたらない条件

  • 漫画の1コマなど「軽微なもの」のダウンロード
  • 二次創作やパロディのダウンロード
  • スクリーンショットなどの写り込み
  • 権利者の利益を不当に害しない、と認められる特別な事情がある

まとめ

著作権など動画にまつわる法律は、昔と比べて厳しくなっています。これらの法律を知らずにネットを利用していると「気付いたら法律違反をしていた…」ということになりかねません。そうならないためにも、アニメや映画を視聴するときは、公式に配信許可を得ているサイトを利用するようにしましょう。